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<主砲の一ゲキ 山崎武司>明るくなった平石楽天/まずは安定した戦いを

 平石監督代行になってチームが明るくなり、士気が上がった感じだ。38歳と若いが、指揮官として堂々としている。選手たちに年齢が近いから、元気を出して戦おうという姿勢が選手たちに伝わっている。
 戦い方でも梨田監督の時と違う色を出している。打順を固定したことで、いいところで粘りが出ている。8日の西武戦も延長十回にソロ2発で勝ち越された後、今江の2点打で追い付いた。
 後半戦の戦い方を見据えた時、残りは64試合あるし、可能性がある限りクライマックスシリーズ(CS)進出を諦めてはいけないが、現実的には借金20を返済するのは困難だ。何より大型連勝ができる状態ではまだない。
 例えば、前半戦8勝でけん引した岸とともに、5勝に終わった則本が復調し、ダブルエースが先発した全試合に勝つくらいでないと勢いが出ない。守護神の座から離れている松井にしても、走り込んで動きに切れを出し、ばりばり投げられるようでないといけない。
 借金返済に気負い過ぎず、まずは目の前の試合を勝率5割以上で戦うこと。そこにどれだけ貯金を上積みできるかが大事だ。その結果としてCS進出の可能性が徐々に高まればいい。
 野球評論家の石井一久氏へのGM就任要請が報道されたこともあるが、来年以降のチームの骨格づくりを意識してほしい。若手中心の戦い方に一気にシフトする必要はないが、センターラインの二塁と捕手は若手の成長が待たれる。藤田、嶋ともにベテランの域に差し掛かり、後継者育成は急務だからだ。
 田中、茂木、島内の1〜3番が打線の看板になってきているが、さらなる成長を求めたい。田中は1番にしては打撃が淡泊だし、茂木も引っ張りが目立ち逆方向への長打が減っている印象だ。そのあたりは改善点であると同時に伸びしろだろう。島内が技術的に完成されてきただけに、2人の飛躍があれば、もっといいトリオになる。投手陣も古川が先発で3勝して台頭してきた。藤平、安楽らも続いてほしい。
 OBとして気になるのは、野村監督や星野監督時代にあった勝利を求める貪欲さ、チーム内のピリッとした雰囲気が最近失われていることだ。イーグルスにはもう一度、戦う集団としての姿を取り戻し、今後の戦いでファンに示してもらいたい。(元東北楽天選手)


2018年07月13日金曜日


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