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<核ごみ処分場>「切迫感なし」「約束守れない」 迫る保管期限に不安と不満

最終処分場に関して質問する参加者

 「『青森を最終処分場にしない』という確約は守られるのか」。青森市で開かれた核のごみ最終処分に向けた対話型説明会は、貯蔵する青森県六ケ所村がなし崩し的に最終処分場となることへの県民の懸念で紛糾した。村に最初に核のごみが搬入されてから23年。約束の保管期限が迫る中、県民は不安と不満を募らせる。
 「NUMOは切羽詰まっていない。本当に間に合うのか。保管期間が過ぎたら、搬出する約束になっている。電力会社に戻すなどして守ってもらわないと困る」
 元村役場職員で、保管に関する協定締結時の担当課長だった小泉靖博さん(65)は不満をあらわにした。
 村に初めて核のごみが搬入されたのは1995年4月。事業者は県と村に、保管期間を30〜50年以内と確約した。
 2045年に最初の保管期限が来るが、最終処分場は一向に決まらない。NUMOは候補地が決まった後、調査に約20年、処分場建設に約10年かかると説明する。単純計算だと、期限に間に合わない。
 村の元助役で50年近く核燃料サイクル事業に携わってきた橋本勲さん(79)は搬入当時、国策を信じて疑わなかった。「今は現実的に見て、約束は順守できないと思う。国は国民にうそをついてはいけない」と憤る。
 核燃サイクル阻止1万人訴訟団の山田清彦事務局長は、青森県を最終処分場にしないとする約束が青森以外の説明会では紹介されていないことに「態度を使い分けていて、青森をばかにしている。約束を守る意思がないのではないかと思う」と話す。
 NUMOの近藤駿介理事長は「約束は守る。スケジュールは不確実性がある。危機感を持ち続けて最善を尽くす」と話した。


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2018年07月15日日曜日


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