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<戊辰戦争150年>秋田の激戦克明に伝える 大仙の旧家に残る書状、絵図展示

旧池田氏庭園の米蔵には、激戦地で盗みの被害を記した史料も展示されている

 戊辰戦争の戦禍を紹介する大仙市の企画展「明治150年」が市アーカイブズと旧池田氏庭園で開かれている。市内と周辺は秋田藩の交通の要衝にあり、2割に当たる1136戸が焼かれ、約500人が命を落とした。150年前の悲劇を絵図や手紙で伝えている。
 市周辺は新政府軍についた秋田藩の最重要防衛拠点となり、仙台、庄内両藩などの奥羽越列藩同盟軍と激しい戦闘が繰り広げられた。
 アーカイブズでは仙台藩士の生首がさらされた様子を見て「誠に戦場の世の中になった」と嘆く秋田藩士の書状を展示。先祖伝来の甲冑(かっちゅう)のサイズが合わないと家族に愚痴を書き送った秋田藩士の珍しい手紙も並ぶ。
 旧池田氏庭園では「池田家の戊辰戦争」と題し、東北三大地主とされた旧家に残る文書を中心に紹介。仙台藩が六郷(秋田県美郷町)を占領した際に「200点の物を盗まれ、布団を焼失した」と記した質屋の報告や、天皇が新政府軍の佐土原藩(宮崎県)に下賜(かし)した「錦の御旗」の複製がある。
 アーカイブズの細川良隆館長は「激戦地の民衆が苦しめられた戊辰戦争の側面を知ってほしい」と話す。
 企画展はアーカイブズが8月25日まで。入場無料。旧池田氏庭園は同26日まで。一般300円、高校生以下無料。連絡先はアーカイブズ0187(77)2004、旧池田氏庭園0187(62)6257。


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2018年07月17日火曜日


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