宮城のニュース

<西日本豪雨>宮城県、岡山県に支援チーム派遣 「震災経験生かしたい」がれき処理のノウハウ共有

出発前に県庁ロビーで打ち合わせをする笹出理事(中央)

 西日本豪雨の被災地で深刻化する災害廃棄物の処理を後押しするため、宮城県は17日、県職員5人からなる支援チームを岡山県に派遣した。リーダーを務めるのは東日本大震災で発生したがれきの処理で指揮を執った笹出陽康(はるやす)土木部理事(58)。被災地の復旧や生活再建に向けて、震災で得た知見を生かす。
 5人は17日、県庁1階で県職員約30人の見送りを受け、現地に向かった。「目先ではなく、全体を見通した助言をしたい」と語った笹出理事。災害の応援派遣で部長級職員を現地に送るのは珍しい。
 笹出理事は震災発生半年後の2011年9月から14年3月まで、震災廃棄物対策課長を務めた。災害廃棄物の仮置き場の確保や県外に処分を依頼する広域処理などを巡って国や各自治体との調整に当たり、14年3月に処理を完了させた。
 西日本豪雨で発生した災害廃棄物は、近年の豪雨災害で最大規模となる見通しだ。数十万トンから100万トン近くとの見方があるが、全体量の把握には至っていない。被害が広範囲に及ぶ中、広域処理を見据える岡山県は、実績のある職員の派遣を直接求めてきた。
 初動対応は経験がものをいうだけに、笹出理事は派遣の打診を「震災の経験を生かしたい」と快諾。廃棄物が水に漬かり、流出土砂が堆積する点が震災と似通っており、「水をかぶった家財類と大量の土砂の2本立てで処理を考える必要がある」と枠組みを描く。
 現地では廃棄物量の推計や仮置き場の確保、広域処理の調整などの業務を想定する。県は1チームを4人程度で編成し、8日間交代で当面の間、岡山県に派遣する方針だ。村井嘉浩知事は「判断や調整の場面でノウハウを伝える役割を果たしてくれると思う」と話した。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年07月18日水曜日


先頭に戻る