宮城のニュース

気仙沼・大島に安らげる空間を 地元中学生、宮城県整備の緑地デザインへ

県の担当者から説明を受ける大島中の生徒たち

 東日本大震災の復興事業として、宮城県が気仙沼市大島に整備する緑地の空間デザインを、地元の大島中の生徒たちが考えている。県はアイデアを基に、今秋にも設計を始める予定。総合学習の一環として取り組む生徒たちは「島民や観光客が安らげる場所にしたい」と意気込んでいる。

 全校29人の生徒がデザインを考えるのは、大島の浦の浜地区に県が整備する約1.2ヘクタール。海抜7.5メートルの防潮堤を覆土した場所や海側に広がる芝生の広場などからなる。
 県が作る設計図に生徒たちのアイデアを盛り込み、10月下旬に行う同中の文化祭で図面などを発表する予定。県は2019年度中の完成を目指している。
 防潮堤の背後地には、市が観光拠点「大島ウエルカム・ターミナル」を整備する。緑地は観光客らの憩いの場として活用が見込まれる。植樹する木の種類や本数、ベンチや休憩場所、歩道の配置など、生徒が検討する事柄はさまざまある。
 地区の防潮堤を巡っては、県と市、住民が高さや景観の在り方を議論してきた。緑地については、子どもたちのアイデアを設計に反映させることを申し合わせた。
 18日には、県気仙沼地方振興事務所の担当者と地元の住民団体「浦の浜のこれからを考える会」のメンバーが大島中を訪れ、被災の状況や地形の特徴などを説明。生徒たちはメモを取るなどして、イメージを膨らませていた。
 2年の小野寺李果(ももか)さん(13)は「各地の公園をインターネットで調べ、デザインに生かしたい」と意欲的。3年の水上雄介さん(15)は「島民が安らぎ、観光客が楽しめる場所を提供したい」と抱負を語った。
 宮崎明雄校長は「自分たちの考えを公共の場所で形にできる経験はめったにない。子どもたちにとっては非常にやりがいのある取り組みになる」と期待する。


2018年07月20日金曜日


先頭に戻る