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<日航>東北6県振興に一役 機内食に地場産品、防災学習旅行商品化…「ネットワーク生かし貢献を」

日航の関係企業と東北の参加業者が活発にやりとりした「伊達な商談会」

 日本航空が東北6県の産品の販路拡大や観光振興に一役買っている。地元企業との商談会で採用した商品を機内食で提供したり、防災学習と観光を組み合わせた旅行商品で交流人口拡大を図ったり。同社関係者は「ネットワークを生かして地域活性化に貢献したい」と意気込む。

 仙台市で9日にあった「伊達な商談会」(東北六県商工会議所連合会など主催)には、日航の空港の売店やラウンジ食などを管理運営する関連6社がバイヤーとして参加。東北の食品加工業者など46社との商談に臨んだ。
 早野商店(岩手県岩泉町)は、宮古産カキを使用したつくだ煮をPR。あきた食彩プロデュース(秋田市)は、秋田県産枝豆を凍結乾燥させてチョコレートでコーティングした「ドラジェ」をアピールした。
 食彩プロデュースの渡部裕康営業部長は「農家は枝豆を作ることに精いっぱいで、商品化や販路開拓まで手が回らない。秋田の産品を有効活用して農業を元気にしたい」と話す。
 日航は2016年、東北の地域活性化に取り組む拠点を仙台市に設立した。昨年7月の伊達な商談会にも参加し、2カ月後の成約率は26.1%の高水準を記録。成約商品のうち、豆大福やチーズケーキをファーストクラスの機内食や通販で提供した。乗客らから高い評価を得たという。
 東北大や旅行会社と連携し、今年6月には訪日外国人旅行者(インバウンド)向けの旅行商品を発売した。インバウンドに人気の青森県を起点に、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町や仙台市の震災遺構・荒浜小(若林区)を視察する旅程。復興状況を学びながら東北を周遊してもらう。
 観光分野で宮城県と協力協定を結び、客室乗務員を県に出向させて観光事業者らの接客研修を行うなど、人材育成にも寄与している。
 日航東北地域活性化推進室の安田勝広マネジャーは「東北にはさまざまな魅力がある。販路拡大や観光振興は航空需要の増大にもつながる」と力を込める。


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2018年07月20日金曜日


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