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<アイリスオーヤマ>大型家電シェア拡大へ 会長に就任・大山健太郎氏に聞く

[おおやま・けんたろう]大阪府立布施高卒。1964年、大山ブロー工業所代表者。91年9月の社名変更でアイリスオーヤマ社長、今年7月から会長。仙台経済同友会代表幹事も務める。73歳。大阪府出身。

 アイリスオーヤマは今月1日、54年間にわたって代表、社長を務めた実質的創業者の大山健太郎氏(73)が代表権のある会長に就き、長男の晃弘氏(40)が社長に昇格した。同社は1月に2022年のグループ売上高1兆円を目標に掲げ、家電事業や海外展開を加速させる。新会長にトップ交代の背景や今後の方針を聞いた。(聞き手は報道部・高橋公彦)

 −トップ交代の背景は。

 「今年は創業60年で人間で言う還暦。新社長はちょうど40歳で、いい節目と考えた。私は19歳で代表になったので、交代が早いとは思わない」
 「毎週月曜日、角田市の拠点施設で新商品開発会議を開いている。6月までは最前列で開発担当者らの話を聞いていたが、交代後は後ろで傍聴している。提案を採用するかどうかの判断は、新社長に任せている」

 −22年にグループ売上高1兆円の目標を掲げ、初めて中長期計画を公表した。

 「策定したのは、社長交代に合わせて明確な目標を据え、社内の一体感を高める狙いがあった。特に40歳前後の中堅社員が意気込んでいる」

 −新社長に期待することは。

 「ここ数年で国内外の工場や物流設備を一気に増強し、目標達成に向けた土俵はつくった。後はどんな相撲を取るかだ。海外は売り上げを伸ばしやすいが、国内は高齢化で消費が伸びず、難しい所もある。市場規模の大きい家電分野などで、どう挑むのか期待したい」

 −成長をけん引する家電事業の国内シェア目標は。

 「競合する大手家電メーカーは日本を代表する企業ばかり。簡単にシェアをひっくり返せるとは思わないが、10%なら比較的、簡単に取れると考えている。炊飯器や掃除機など小型家電では既に2割以上のシェアを持っている。今後のポイントは大型家電。今年発売する洗濯機や来年投入予定の冷蔵庫などメジャーな商品で、どこまでシェアを取れるかが勝負だ」

 −会長の任務は。

 「発足したばかりのゼネコン向けの建築内装資材事業など企業間取引BtoB(ビジネス・ツー・ビジネス)の新規事業に関わる。家電など既存事業は、若い人が中心になって進めてほしい。既存事業にはアドバイスしかしない」
 「対外的な業務は、しばらく私が担う。特に仙台経済同友会の活動には力を入れたい。東日本大震災の復興支援や地域経済の振興に向けた提言など、やるべきことはたくさんある」


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2018年07月20日金曜日


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