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<縄文遺跡群>北東北と北海道17遺跡、世界遺産候補に選定 20年登録目指す

大型の掘立柱建物(左)や竪穴住居が見学できる三内丸山遺跡

 国の文化審議会は19日、2020年の世界文化遺産登録を目指す候補に、北海道と青森、岩手、秋田4道県の「北海道・北東北の縄文遺跡群」を選んだ。昨年まで5年続けて選定を見送られていた。4道県は1万年以上続いた縄文文化の変遷を知る遺跡群として、世界的価値があると説明してきた。政府は来年2月1日までに国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦するかどうか検討する。
 ユネスコは20年登録分から推薦枠を文化、自然を合わせて1国1件に制限。縄文遺跡群は同年登録を目指す自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)と競合する見通し。
 政府は縄文遺跡群と奄美・沖縄のうち、どちらを推薦するか判断を迫られる。文化庁の担当者は「関係省庁と協議したい」と話す。
 縄文遺跡群は三内丸山遺跡(青森市)や御所野遺跡(岩手県一戸町)、大湯環状列石(鹿角市)など、縄文時代草創期−晩期の17遺跡で構成する。
 北海道南部と北東北は津軽海峡を挟んで同一の地域文化圏を形成したとして、一体性を強調した。09年に登録審査の前提となるユネスコの暫定リストに掲載され、13年から文化庁に審議対象となる推薦書案を提出。選定見送りが続き、4道県は構成遺跡を見直すなど改訂を重ねた。
 文化審議会の佐藤信世界文化遺産部会長は記者会見で「地域文化圏の価値の説明に課題は残るが、一番ゴールに近い。地元自治体も推薦書案作成に努力した」と指摘。文化庁の鈴木地平文化財調査官は「北東アジアに農耕が入る前の人類の生活や祭祀(さいし)の在り方を物語り、世界史上も価値があると評価された」と説明した。
 政府が推薦した場合、ユネスコ諮問機関が19年夏から秋に現地調査し、20年5月ごろ登録の可否を勧告。同年夏のユネスコ世界委員会で正式に審査される。
 今回の文化審議会で選ばれなかった「金を中心とする佐渡鉱山の遺跡群」(新潟県)は21年以降の登録を目指す。


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2018年07月20日金曜日


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