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<トヨタ東日本>東北に生産集約「税収、雇用に好影響」と期待の声

東北に生産を集約するトヨタ東日本の本社=宮城県大衡村

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が宮城大衡工場(同)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)に生産を集約させることが20日発表され、東北の自治体や自動車産業の関係者からは期待の声が上がった。
 同社の部品工場、宮城大和工場(宮城県大和町)もあり、自動車産業の集積が進む宮城県。村井嘉浩知事は「大歓迎だ。人口減少社会にあって従業員が県内に来ることは地域の活性化につながる。住宅や子どもの学校など、環境面について全力でサポートしたい」と述べた。
 大衡村産業振興課の担当者も「報道通りに移管が進めば、税収や雇用などへの好影響が期待される」と話した。
 岩手工場は現在、人気車種の小型ハイブリッド車「アクア」や小型スポーツタイプ多目的車「C−HR」を生産している。今秋には主力小型車「ヴィッツ」の移管も決まっている。
 金ケ崎町商工観光課の高橋文浩課長は「小型車生産は東北というイメージが強くなる。地域経済へのさらなる波及効果も見込める。(配置転換の)従業員の住まい確保に協力していく」と積極支援する考えだ。
 東北経済における自動車産業の存在感は今後、さらに高まる。みやぎ工業会の畑中得実理事長は「東北の製造業の基幹は自動車。生産移管で車種が増えれば、マイナーチェンジやモデルチェンジで取引拡大のチャンスが増える」と、地元業者に奮起を促す。
 一方、ある部品製造業者は「東富士工場の車種は中部の業者の部品が多い。トヨタが地元調達を進めたいと思っても参入は簡単ではない」と気を引き締めた。


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2018年07月21日土曜日


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