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<トヨタ東日本>宮城、岩手に生産集約 東富士工場は20年12月末までに閉鎖

組み立てが完了し、最終検査の工程に入る小型ミニバン「シエンタ」の生産ライン=トヨタ東日本宮城大衡工場

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)は20日、2020年12月末までに東富士工場(静岡県裾野市)を閉鎖し、宮城大衡工場(大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)に生産を集約させると発表した。トヨタグループの生産拠点再編計画の一環で、国内の乗用車完成車工場の再編は11年以来となる。東富士工場の従業員1100人は今秋以降、東北に異動する。
 トヨタは16年、社内カンパニー制を導入し、トヨタ東日本を「小型車カンパニー」に位置付けた。低価格の小型車は国内外で競争が激しく、同社の年間生産台数約50万の8割以上を占める宮城大衡、岩手の両工場に生産を集中することで効率性を高め、コスト競争力を引き上げる狙いがある。
 東富士工場の年間生産台数は5万台規模とされ、新型タクシー「ジャパンタクシー」や最高級セダン「センチュリー」、小型車「ポルテ」「スペイド」を製造。宮城大衡、岩手の両工場にはポルテやスペイド、ジャパンタクシーの生産を移管する方向だ。センチュリーは愛知県の工場などに移すことを検討している。
 東富士工場は1967年、乗用車の開発と生産拠点として稼働。東北に生産移管後の同工場の活用策はトヨタグループ全体で検討する。隣接地にあり、車両開発を担う東富士総合センターは機能を維持する。
 トヨタは11年、セントラル自動車の本社と工場を相模原市から宮城県大衡村に移転。12年に同社を含む3社が統合し、トヨタ東日本が発足した。
 トヨタは6月にも、グループの部品製造大手デンソーに電子部品事業を集約することを発表するなど生産の見直しを進めている。
 トヨタ東日本は「東富士工場の従業員が持つ高い技能や知恵を東北の工場に集約することで、持続的成長へ向けたさらなる競争力強化を進めたい」とコメントした。


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2018年07月21日土曜日


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