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<仙山カレッジ>交流の未来図、学生描く アートや食育の活用提案

宮城、山形の大学生が仙山圏の未来などについて話し合った仙山カレッジ

 宮城、山形両県にまたがる仙山圏をモデルに広域連携の在り方を考える仙山カレッジ(河北新報社主催)の第37回フォーラムが21日、山形市の荘銀山形ビルであった。「大学生が描く仙山圏の未来」をテーマに意見を交わし、約60人が聴講した。
 東北芸術工科大の沢口俊輔教授(エデュケーションデザイン)が基調講演。沢口氏は東日本大震災後、石巻市で子どもにものづくりを体験してもらうワークショップを学生有志と毎年開いている。「子どもたちにものづくりの面白さを伝えることで、学生も達成感と前向きになる力を得ている」と述べた。
 パネル討論では宮城、山形の学生4人が意見を交わした。
 沢口氏のワークショップに参加する東北芸工大4年松本麗華さん(21)は「山形はものづくり、仙台はダンスなどの身体表現が盛ん。アートを生かした仙山交流を進めたい」と強調。東北大生と理科の体験実験教室を開いている山形大3年山口芽衣さん(20)は「仙台から山形に来る若者は少なく、せっかく来ても足を延ばす交通手段が少ない。観光バスなどを充実させてほしい」と指摘した。
 尾花沢市で雪下ろしボランティアを経験した東北学院大3年橋本雅史さん(21)は「震災で多くのボランティアが宮城に来たが、山形にも向かわせたい。担い手が少ない農家での収穫ボランティアなど需要はある」と述べた。仙山圏の伝統野菜調査に取り組む宮城大2年高内澪奈(れおな)さん(20)は「食育による交流に取り組みたい。特に芋煮の違いは子どもたちにも興味を持ってもらえるはず」と話した。
 カレッジ座長で宮城学院女子大現代ビジネス学部長の宮原育子氏は「若者は県境をあまり意識せず、柔軟に交流活動を進めている。次世代につながる交流に期待したい」と総括した。


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2018年07月22日日曜日


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