宮城のニュース

<西日本豪雨>宮城からも続々とボランティア 汗だくで作業、思いは一つ「震災支援の恩返しを」

猛暑の中、被災した民家で床を丁寧に水拭きする大場さん=23日午前10時20分ごろ、岡山県総社市下原

 西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県総社市に、宮城県からボランティアが続々と駆け付けている。気温が連日35度を超える猛暑の中、汗だくで被災家屋の掃除などを手伝う。「東日本大震災で受けた支援の恩返しがしたい」。抱く思いは一つだ。(報道部・横川琴実)

 高梁川支流の氾濫による浸水被害に見舞われた総社市下原地区。23日午前、家財が搬出され、がらんとした民家で、多賀城市八幡の無職大場万太郎さん(80)が丁寧に床を拭いていた。
 隣接する倉敷市では最高気温35.2度を観測し、「こんな暑さは経験したことがない」と驚く。熱中症対策の20分おきの水分補給を欠かさず、したたり落ちる汗を拭いながら、黙々と雑巾がけを続けた。
 今月11日に車で総社市へ向かい、13日からボランティアに参加。車で寝泊まりしながら、被災した家具の搬出や掃除などを手伝う。
 7年4カ月前、震災直後の被災地に全国から寄せられた支援を忘れない。「岡山で少しでもお返しができればいい」と大場さん。新潟県中越地震や熊本地震で、1カ月半もボランティアを続けた経験があり、「今回もしばらく滞在する」という。
 総社市の片岡聡一市長がツイッターで呼び掛けたこともあり、同市にはこれまで延べ9000人以上のボランティアが訪れた。多くは西日本からだが、宮城や東北も少なくないという。
 南三陸町社会福祉協議会職員の高橋吏佳さん(46)は22、23日の両日、同僚2人と総社市に入り、被災民家の庭掃除や支援物資の仕分け作業などに当たった。
 震災時の感謝を伝えたくて参加したという高橋さんは「災害の種類は異なるが、苦しくても助け合って耐えた震災直後の記憶がよみがえった」と語った。
 総社市社協の佐野裕二事務局長は「多くのボランティアに助けてもらい、家具の搬出や泥のかき出しは9割以上が終わった。大変ありがたい」と感謝した。


2018年07月24日火曜日


先頭に戻る