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<Eカルテ>山村宏樹/外国人 巻き返しの鍵

[やまむら・ひろき]スポーツコメンテーター。山梨県出身。山梨・甲府工高から95年にドラフト1位で阪神入団。近鉄を経て05年、分配ドラフトで東北楽天に移籍。先発や中継ぎの右腕として活躍し、12年に引退。通算成績は225試合で31勝44敗2セーブ、防御率5.01。42歳。

 イーグルスは開幕から低迷し、パ・リーグ最下位に沈んでいる。6月には梨田監督が辞任する残念な出来事があった。今季は「選手の調子が上がらない」と嘆いていた。いつも明るい人なのに、辞める前は元気がなく近寄りづらかった。梨田監督は逃げることが嫌いなので、本当は途中で辞めたくなかったと思う。自ら身を引くことでチームに奮起を促そうとしたのかもしれない。
 代わりに指揮を執る平石監督代行とは一緒にプレーをした。コミュニケーションが取れるし、何より選手の気持ちも分かる。ベンチも明るくなった。みんなで声を出し、一からやり直していくことは、今のチームに大事だ。

<打順固定でリズム>
 平石体制になって打順が固定した。島内が復帰したことで上位打線が不動となった。打順はできるだけ動かさない方がいい。今日打てなかったから明日出られないという状況では、選手は落ち着いてプレーできない。顕著なのが田中。打順が固定されてからは、今日駄目でも明日取り返そうという姿が見える。いい意味での余裕がある。野手にとって、今はいいリズムで試合に入れるはずだ。
 後半戦巻き返しのポイントは外国人だ。夏場は投手がへばり、点を多く取らないといけない。キーマンにはウィーラーを挙げたい。長打が期待できるので、復帰すれば打線に厚みが出る。
 ニュースターの登場も期待したい。オコエが走攻守で躍動するとか、岩見、内田が打ちまくるとか、爆発的な力を見せる若手が出てきてほしい。そうすればチームは活気づく。

<松井は原点回帰を>
 投手陣では則本と松井の復調が不可欠だ。則本は球自体は悪くない。しかし、今季は決め球の精度が良くない。その結果、球数が増えている。新人から毎年、長いイニングを投げ続けているので「勤続疲労」もあると思う。則本は責任感が強いのでマウンドを降りたがらないが、今季は100球くらいをめどに、先発ローテーションを確実に守っていくことを考えてもいい。
 松井は球を離す位置が後ろで、打者に見極められやすくなっている。こういう時は原点に戻るべきだ。松井の持ち味はスライダー。最近はチェンジアップを多投しているが、スライダーをしっかり投げられるようになれば、前で球を離せるようになるかもしれない。
 イーグルスの伝統は最後まで諦めないことだ。優勝した時もよく逆転勝ちをしていた。選手が諦めない気持ちでプレーすれば、後半戦はリーグの台風の目になれる。ファンもその姿を望んでいる。


2018年07月24日火曜日


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