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<東京五輪まで2年>金メダル 夢から目標へ/卓球・張本智和

ジャパン・オープンで優勝するなど躍進を続け、世界が注目する選手となった張本

 「東京五輪で金メダル」。少年が抱いた夢は現実的なものになりつつある。この半年間の躍進が証明している。
 張本智和は1月の全日本選手権決勝で、4連覇中のエース水谷隼(木下グループ、青森山田高−明大出)を破って初の中学生王者に。4月のアジア・カップ(横浜)では、世界ランク1位樊振東(中国)から金星を挙げた。
 得意のバックハンドで押し切る強さが勝利につながった。男子日本代表の倉嶋洋介監督が「世界一に見えてしまう」と思わずうなる最強の武器だ。6月のジャパン・オープン(北九州)でも、このバックハンド強打でリオデジャネイロ五輪覇者の馬竜(中国)を撃破した。
 最新の世界ランクは日本男子トップの8位。卓球大国の看板選手を倒した中学3年生はあっという間に世界が注目する選手へと上り詰めた。
 「勝ったから目標がなくなるわけではない」。憧れの存在を破っても謙虚さは失わない。そして、自信は確実に増した。
 1月に水谷に勝った時は「これからは自分の時代にしたい」と宣言した。2年後、17歳の胸元には一番まぶしい色のメダルが輝いているかもしれない。(剣持雄治)

◎「東北代表として出場」一問一答

 成長を続ける大器、張本に東京五輪への思いを聞いた。

 −東京まで2年。

 「ついこの間、リオデジャネイロ五輪で日本男子(団体)が銀メダルを取った感覚がある。2年はあっという間。(東京五輪も)もうすぐに来るんじゃないかと思う」

 −出場すれば17歳。

 「負けても次があると思われるかもしれないが、僕にとってはたぶん一番チャンスがある大会。1大会目で金メダルを取る気持ちでいきたい」

 −6月にリオ五輪王者の馬竜(中国)に初勝利。五輪で頂点を極める自信はどれほどあるか。

 「シングルスは、今やってもチャンスがあると思う。2年後ならもっとチャンスがあると思う」

 −開会式を想像して。

 「(1964年大会で)国立競技場を行進している動画を見たが、すごい雰囲気だった。国の代表としてあんな大きい舞台で歩けるなんて、夢」

 −震災復興も大会理念に掲げる五輪。仙台出身として何を思うか。

 「もし出ることになれば東北の代表として出ることになる。自分が金メダルを持って、被災者の方々に見せられたら」

 −東日本大震災の翌年がロンドン五輪だった。

 「(同郷の)福原愛さんがメダルを取って、小学校に来て見せてもらった。スポーツで他の選手が勝ったりしたら、自分も明るくなるし、頑張ろうという気持ちになる。次は自分が与える番だ」

 −五輪への期待とプレッシャー。今の思いは。

 「もし負けてしまったら負けてしまったで、受け止めればいいだけ。今は勝った時だけを想像している。期待が大きい」

 2020年東京五輪の開幕まで24日で2年。史上最多33競技、339種目の大会を目指し、若きアスリートが輝きを放っている。東北からも卓球の張本智和(15)=エリートアカデミー、仙台市出身=、スポーツクライミングの伊藤ふたば(16)=TEAM au、岩手・盛岡中央高1年=、サッカーの板倉滉(21)=J1仙台=らが活躍を誓う。夢の舞台へ、戦いは既に始まっている。


2018年07月24日火曜日


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