福島のニュース

「天神原湿原」再生へ 福島・楢葉町、環境教育の場目指す

天神原湿原で雑草を取る東電社員ら

 福島県楢葉町が東京電力の協力を受け、希少植物が自生する「天神原湿原」の再生と保全に乗り出した。東電福島第1原発事故後に荒廃した植生を数年がかりで回復させ、自然を学べる場としての活用を目指す。
 天神原湿原は天神岬スポーツ公園にあり、面積約900平方メートル。18日には東電社員ら約10人が湿原に入り、乾燥化を招く雑草を取った。
 湿原は公園整備で縮小したが、環境省レッドリストの準絶滅危惧種オオミズゴケや、食虫植物のモウセンゴケなどが自生する。
 町教委による保全作業が原発事故に伴う全町避難で中断。草木が増え、イノシシに掘り起こされるなどして危機的状況となった。
 東電は尾瀬国立公園の湿原保護で実績があり、町が協力を要請した。昨年春から植生調査や動物対策の電気柵の設置を進め、今年5月に本格的な再生活動に着手。今後は生態系の回復状況を見極め、保全の具体的な手法を決める。
 町教委の担当者は「将来的には子どもや地域住民に保全活動に参加してもらい、自然の大切さや面白さを感じられる場所にしたい」と話す。


関連ページ: 福島 政治・行政

2018年07月25日水曜日


先頭に戻る