宮城のニュース

<JR東>仙台港直通の特別列車、9月運行 仙台臨海鉄道の貨物線に乗り入れ、クルーズ船誘致へ弾み

昨年4月、仙台港に着岸した大型客船。JR東の特別列車の乗り入れで、乗客の2次交通の利便性が高まる

 東北運輸局は25日、JR東北線から仙台臨海鉄道(仙台市宮城野区)の貨物線に乗り入れ、旅客を輸送するJR東日本の事業申請を許可した。仙台港に寄港するクルーズ船の乗客を松島や仙台に運ぶ特別列車が9月、運行される。港湾部の貨物線を活用して大型客船の乗客を運ぶのは、秋田港に次いで東北で2例目。2次交通の利便性が改善され、全国各地が競うクルーズ船の誘致競争への効果が期待される。
 事業が許可された区間は、仙台臨海鉄道の臨海本線陸前山王−仙台港間(4.2キロ)と、仙台埠頭(ふとう)線の仙台港−仙台埠頭間(1.6キロ)。JR東の特別列車は陸前山王駅から乗り入れる。
 事業期間は9月3〜27日。運輸局によると、大型客船が寄港予定の9月14、26日、東北線松島駅や仙台駅への運行が計画されている。
 訪日外国人旅行者(インバウンド)の拡大に伴い、国内の港に入るクルーズ船は増えている。17年の東北への寄港回数は前年より9回多い78回。そのうち外国船は27回で、いずれも過去最高を更新した。一度に数百から数千人の観光客を呼び込むクルーズ船は経済効果が大きく、全国の港が誘致競争を繰り広げる。
 仙台港へは17年、外国船を含めて客船が8回寄港したが、交通の利便性が悪く、観光客が訪れるのは周辺の商業施設などが中心だった。特別列車の運行が本格化すればアクセスが改善し、松島や仙台市中心部への周遊拡大につながる。
 秋田港では昨年8月、秋田港とJR秋田駅を結ぶ乗客専用列車の試験運行を実施。今年4月には本格運行に移行して専用車両を導入し、県内各地への直通運行も実施している。
 東北運輸局の担当者は「インバウンド拡大に向けてもクルーズ船の誘致は重要。乗客の2次交通を充実させるため、貨物線での旅客輸送を推進したい」と話した。


関連ページ: 宮城 経済

2018年07月26日木曜日


先頭に戻る