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<リトルシニア>宮城チーム14年ぶり全国へ 震災後、練習場所の確保困難に 80km離れた運動場に通い成長

全国大会に出場する宮城チームの選手ら=登米市米山町の吉田運動場野球場

 8月1日に東京・神宮球場などで開幕する中学生硬式野球の全国大会「第46回リトルシニア日本選手権大会」に、宮城チーム(仙台市宮城野区)が東北代表として14年ぶりに出場する。東日本大震災後、仙台市内で練習場所の確保が困難になり、仙台から約80キロ離れた登米市に通い練習を続けた。選手らは「全国大会で勝ち、お世話になった方々へ恩返ししたい」と、初戦突破に向け意気込む。

 宮城チームは仙台市や大和町の中学生20人からなる。主な練習場所だった宮城野区の扇町公園が震災で、仮設住宅用地となった。
 震災の翌年、選手の祖父で登米市米山町の会社役員木村富男さん(80)が登米市と交渉し、同市内の複数の運動場を定期的に使う約束を取り付け、練習や試合会場にした。
 宮城チームの選手らは土、日曜などに、チームの中型バスで仙台から片道約1時間半かけて通い、朝から夕方まで練習に励んだ。平日は大和町の体育館で基礎練習を行った。移動中は行きに作戦会議、帰りに反省会を開き、時間を無駄にしなかったという。
 東北大会には6県55チームが出場した。6月24日の3位決定戦で秋田チームとの接戦を制し、楽天リトルシニア、盛岡東と共に全国大会への切符を手にした。
 小畑浩二監督(65)は「攻めの打線と粘りのチーム。点を取られても決して諦めない」と評する。チームの会長を務める木村さんは「朝早く起きて通い、ここまで成長したのは大したもの。自分たちの力を精いっぱい発揮し、悔いのない戦いをしてほしい」と目を細める。
 初戦の相手は優勝候補の八王子(東京)。仙台市六郷中3年の菅原駆(かける)主将(14)は「週末は朝5時起きなので、つらいときも正直あった。でも、練習場所を用意して支えていただいた方々に恩返ししようと皆で頑張ってきた。チームがいい雰囲気なので、がむしゃらにぶつかりたい」と目を輝かせる。


2018年07月26日木曜日


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