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「北朝鮮の非核化 何も進まず」 小野寺防衛相就任1年インタビュー 

「イージス・アショアの配備で抑止力が高まることを、住民に理解してもらえるよう丁寧に説明する」と強調した小野寺氏=防衛省

 小野寺五典防衛相は河北新報社のインタビューで、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備方針を改めて強調するとともに、防衛トップとしての1年を振り返った。
(聞き手は東京支社・小木曽崇)

 −米朝首脳会談で両国が対話路線に転じた。
 「北朝鮮の弾道ミサイル、核弾頭の破棄は一つも行われていない。防衛当局としてはまだ何も進んでいないとの認識に立つべきだ。完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄(CVID)の速やかな実現が必要だ」

 −イージス・アショアの配備候補地に秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が挙がった。住民に「攻撃されるのでは」との不安がある。
 「北朝鮮の脅威は変わらず、イージス・アショアは必要だ。新屋演習場からは県庁、市役所が近く、住民が多い地域。住民には申し訳なく思う。調査で不適地となれば他の場所を探す。重要施設だからこそ守ることを説明し、住民の不安解消につなげたい」

 −配備先自治体に補助金などの措置は検討するか。
 「自衛隊部隊が展開する際には地域に迷惑を掛けることがあるので、地元の要望を聞きながら対応するのが常だ。その場合は(防衛施設生活環境整備法に基づき)民生安定助成事業を活用している」

 −西日本豪雨の被害が迫った5日夜、衆院議員宿舎であった自民党議員の懇親会に参加した。気の緩みはなかったか。
 「6日朝から広島、岡山、愛媛各県をカバーする陸自中部方面総監部に赴き現地の状況を確認した。その後7日にかけて被害が大きくなった。会合に出たことは胸を張れることではないが、一連の流れに支障はない。緩みは全くない」

 −4月に陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題が発覚した。
 「稲田朋美前防衛相時代の南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽問題を受け、再発防止策を指示した。その中で稲田氏が国会で『ない』と言ってきた日報が見つかり、私から速やかに公表したのがイラク日報問題の始まり。文民統制は利いている」

 −得た教訓は。
 「公文書の定義が徹底されていなかった。職務上で作成したメモ、パソコン上のデータ、メールは情報公開要求があった場合に提供すべき公文書であることを認識しなければならない」

 −所属派閥の岸田文雄政調会長が自民党総裁選への立候補を見送った。
 「次の次の総裁選を目指して岸田氏を支える。安倍内閣の一員として引き続き首相を支えていく」


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2018年07月28日土曜日


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