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<高校野球宮城>仙台育英、底力で逆転 

仙台育英−仙台三 6回途中から登板し、無失点と好投した仙台育英2番手の大栄

 高校野球宮城大会第12日は27日、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城で準決勝2試合があり、古川工と仙台育英が決勝に進んだ。

 ▽準決勝(楽天生命パーク宮城)
仙台三 101000000=2
仙台育英00220001×=5

 【評】仙台育英打線が三、四回に攻勢をかけて逆転勝ちした。2点を追う三回は小濃の左中間2点三塁打で追い付き、四回は熊谷のスクイズと鈴木佳の犠飛で2点を勝ち越した。仙台三は2点を先行して主導権を握ったかに見えたが、投手陣が踏ん張れなかった。

◎継投ぴたり打線も奮起

 初の甲子園出場を目指す仙台三の夢を打ち砕いた。仙台育英が2点差をはね返して逆転勝ち。須江監督は「選手たちの冷静さがお見事だった」とたたえた。
 三回表までに0−2とされ、球場が騒然とする中、裏の攻撃で2巡目の打線に火がついた。仙台三の横手投げ菅田の斜め軌道で来る球を見極め、2番鈴木佳は「スライダーが中に入ったところを狙った」と右翼線二塁打で口火を切る。
 1死一、二塁から4番小濃(おのう)は「持ち味は逆方向への打撃」と、ストライクゾーンの直球を左中間にはじき返す2点三塁打で同点に。四回も3連打などで2点を勝ち越した。
 投手層の厚さも見せた。先発田中が六回先頭に二塁打を打たれると、2年生の大栄(おおさかえ)にスイッチ。右腕は「同じところに3球続けて投げられる」(須江監督)という制球の良さを生かしてピンチを無失点で切り抜け、「強気の投球ができた」と笑顔だった。
 三回1死三塁の勝ち越し機にエンドラン失敗で三振併殺を取られるなど、仙台育英らしくない場面も目立ったが、須江監督は「準備してきたことと向き合えている」と前向きだ。「次の古川工も好投手がいるが、いつもの打撃をしたい」と鈴木佳。肩肘張らない仙台育英は決勝でも強さを発揮しそうだ。
(野仲敏勝)

<仙台三の菅田「強気に攻めた」>
 仙台三の主戦菅田は4失点で六回途中降板。「カウントを悪くしたところを狙われた。どこに投げてもしっかり合わせてきた」。三回以降牙をむいてきた仙台育英打線に屈した。
 一、三回に1点ずつの援護を得る願ってもない展開だった。二回は1死満塁のピンチを背負ったが、三ゴロ本塁併殺で切り抜けた。しかし、三回以降は制球に苦しみ、小濃に2ボールから同点打を浴びる。四回に勝ち越しを許し、六回先頭打者を歩かせたところでマウンドを降りた。
 それでも降板時にはスタンドから大きな拍手が起きたように、仙台育英相手に見せ場はつくった。菅田は「強気に攻めることはできた。後輩には自分たちを越える成績を残し、甲子園に行ってもらいたい」と夢を託した。


2018年07月28日土曜日


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