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ドローン使い密漁監視 岩手・大槌で実証試験

ドローンを使った密漁監視システムの実証試験

 ドローン(小型無人機)を使った密漁監視システムの実証試験が、岩手県大槌町で進められている。情報収集力や抑止力に優れ、遠隔監視で漁業者の安全も確保できる。実用化は最終段階に差し掛かっており、8月中旬には製品の発表を予定している。
 ドローンスクール運営などを手掛けるセベック、ICT(情報通信技術)サービスのミツイワ、NTTコムウェア(いずれも東京)の3社が共同開発する。新おおつち漁協の協力で試験を重ねてきた。
 ドローンには夜間でも撮影できる赤外線カメラを搭載。海に潜った密漁者が吐き出して海面に放出された呼気も感知できる。
 AI(人工知能)技術で映像を瞬時に解析し、不審船や不審者を発見した場合は漁協や警察に自動でメールで通報する仕組みだ。設定した複数のルートをランダムに自動飛行し、監視エリアの特定を防ぐ。
 漁協の担当者向けに操縦やシステム利用の研修プログラムも用意するという。
 海上保安庁によると、2017年度に摘発した密漁は2629件。東日本大震災で監視船を流失した新おおつち漁協では現在、漁師らが人海戦術で見回りしており、限られた範囲しか監視できないのが実情だ。
 大槌町出身の小豆嶋(しょうずしま)和洋セベック社長は「密漁監視を省力化し、燃料費なども大幅に削減可能。養殖棚の見回りや海難救助にも応用できる。新技術による『スマート漁業』を提案したい」と話す。


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2018年07月28日土曜日


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