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<参院選まで1年・東北の情勢>1強与党か野党結集か

 来夏の参院選で改選される現職議員の任期満了まで28日で1年となった。参院の「1票の格差」是正に伴う定数減により、東北の6選挙区は2013年より1少ない改選数6で争われる。16年は与党が改選過半数を上回ったが、東北では共闘が成立した野党が勝利した。過半数維持を目指す巨大与党に対し、野党勢力が再び結集できるかどうかが焦点。候補者擁立作業が進む各選挙区の情勢を探った。

◎青森/統一選・知事選と連動

 自民党現職の滝沢求氏(59)が再選を狙う。党本部は20日、公認候補とすることを正式決定した。県連は「来年4月の統一地方選、6月の知事選に勝って勢いに乗ることが大事」と意気込む。
 国民民主党は「旧民進党の得票だけでは自民に勝てない」(県連幹部)と、2016年参院選で自民現職を破った野党共闘を模索する。18日に県組織を発足させた立憲民主党も「野党間で意思疎通を図る環境をつくらなければならない」と強調するが、具体的な候補擁立の動きは見えない。
 共産党は4月に県委員会書記長で新人の斎藤美緒氏(38)の擁立を発表した。野党共闘については「重要だが、共通政策が必要」との立場を取る。


◎岩手/4党統一候補へ加速

 自民党現職の平野達男氏(64)が4選を目指して立候補を表明。与野党一騎打ちの戦いに持ち込もうと、国民民主、共産、自由、社民の野党4党は統一候補の擁立を模索している。
 自由の小沢一郎代表(衆院岩手3区)に見いだされて政界入りした平野氏はその後たもとを分かち、2016年に自民入りした。
 1992年参院選を最後に岩手選挙区で勝利していない自民にとっては、久しくなかった現職を擁しての戦い。初代復興相の知名度を前面に押し出す。
 対する野党4党は、共闘で勝利した16年参院選と同様に候補擁立の実務者会議が加速。参院選と連続して実施されるとみられる知事選との連動も視野に入れ、共闘態勢を強化する。


◎宮城/愛知氏、和田氏と連携

 改選数が2から1に減る。自民党現職の愛知治郎氏(49)が4選を期す。野党は共闘を目指し、与党との一騎打ちを制した2016年参院選の再現を狙う。
 13年に旧みんなの党公認で初当選し、17年に自民入りした現職和田政宗氏(43)は比例代表に回る。愛知氏は「和田氏と共に当選する」と結束を強調。比例候補を立てることで、公明党との選挙協力の実効性が焦点になる。
 野党各党は選挙協力が不可欠との認識を共有。国民民主、立憲民主両党を中心に候補者の人選を進め、近く社民党や連合宮城などを加えて協議を始める。共産党は新人の元仙台市議舩山由美氏(50)を立てるが、候補者一本化に向けた調整には応じる構えだ。


◎秋田/共闘模索も動き鈍く

 自民党現職の中泉松司氏(39)が再選を目指す。野党共闘を模索する動きはあるものの、具体的な進展には至っていない。
 自民は公明党との連携を選挙戦略の軸とする方針。中泉氏は来春の統一地方選に向けた自民、公明会派の議員集会などを回り、手堅く支持を固める構えだ。
 国民民主党は県組織に参加した地方議員が秋田市議の2人だけ。組織の足腰が弱く、参院選対応になかなか踏み込めない。社民党は旧民進党を離党した議員らと連携して共闘を探る。
 共産党は、2016年参院選と17年衆院選に立候補した新人藤本友里氏(39)の擁立を3月末に決めた。地域集会などを続けながら、野党共闘実現の機会をうかがう。


◎山形/舟山氏の動向焦点に

 自民党現職の大沼瑞穂氏(39)が再選を目指す。2013年参院選で党の公募に応じて初当選。自民は16年参院選で議席を失い、鈴木憲和県連会長(衆院山形2区)は「絶対に負けられない選挙」と位置付ける。20日の党1次公認を得た大沼氏は厚生労働政務官としての実績をアピールし、支持拡大を狙う。
 国民民主党は社民党などと連携し野党共闘での候補擁立を目指す。野党統一候補として、16年参院選で返り咲いた舟山康江氏の動向も焦点。舟山氏主導で5月に結成された政策集団が野党勢力再結集の受け皿として期待されるが、現段階で具体的な動きは見えない。
 共産党は前県労連議長で新人の浜田藤兵衛氏(64)を立てる。


◎福島/森氏、3選へ支持固め

 自民党現職の森雅子氏(53)が3選を狙う。国民民主党が8月中を目標に、独自候補の擁立作業を進めている。野党系が候補一本化を果たせるかどうかが鍵になる。
 改選数が2から1に減った2013年参院選は、森氏が旧民主党候補との現職対決を大差で制した。少子化担当相などの経験をアピールし、頻繁に地元に戻って支持固めを図る。
 国民民主は16年参院選で野党統一候補が勝利した実績を踏まえ、「非自民勢力の結集」で議席奪取を目指す。立憲民主、社民両党も連携に前向きな姿勢を示している。
 共産党は県委員会書記長で新人の野口徹郎氏(42)を擁立したが、野党共闘には含みを持たせている。


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2018年07月28日土曜日


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