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<Jヴィレッジ>立ち直る姿を世界に 運営会社・小野さん「当たり前にサッカーをやっていることを発信し続ける」

再開されたJヴィレッジのスタジアムで式典運営に当たる小野さん(左)

 サッカー施設、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)が28日、再始動した。運営会社専務の小野俊介さん(61)は東京電力福島第1原発事故を施設内で経験し、再開へ奔走した。「期待の大きさを感じる。立ち直る姿をここから世界に発信したい」と決意を新たにする。
 「地元を元気にするためにも絶対に元に戻したかった」。小中学生がキックインで再開を祝ったスタジアムで青い芝に目を細めた。
 東日本大震災時、Jヴィレッジが本拠地の女子チーム、東電マリーゼのゼネラルマネジャーだった。チームは休部。選手の受け入れ先確保に追われた。
 日本サッカー協会に請われ、一度離れた福島に戻ったのは2013年7月。避難生活が続く被災者の生活再建が最優先されていた。
 「5年後、10年後の地域のため一歩を踏み出すのが重要だ」。住民感情に配慮しつつ自治体の会議などで訴えた。「日本サッカーを下支えしてきた大事な施設。義務感があった。何よりもここが好きだった」
 施設の在り方も探った。「人を呼び込み、にぎわいをつくる」。ラグビー、ラクロスなどスポーツ全般に利用層を広げたい考えだ。
 コンサートや地域イベントなどの誘致も検討する。「(小型無人機の)ドローンのレースや企業の研修会、吹奏楽など文化部活動にも使ってほしい」と語る。
 原発事故の風評払拭(ふっしょく)にも貢献できると考えている。
 「当たり前にサッカーをやっていることを発信し続ける。選手たちにもSNS(会員制交流サイト)などで情報を伝えてもらえる」


2018年07月29日日曜日


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