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麓山の火祭り8年ぶり復活へ 伝承400年、震災で中断

東日本大震災前年の2010年の麓山の火祭り(富岡町役場提供)

 福島県富岡町の夏の伝統行事「麓山(はやま)の火祭り」が8月15日、8年ぶりに復活する。東日本大震災と福島第1原発事故で休止していた。地元関係者は「町の復興をPRする祭りにしたい」と意気込む。
 五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る火祭りは、上手岡地区の麓山神社で400年以上続いてきた。たいまつを担いだ男たちが「千灯(せんどう)、千灯」の掛け声とともに、標高230メートルの麓山を駆け上がる。県の指定重要文化財になっている。
 たいまつは最大で長さ約3メートル、重さ40キロ。担ぎ手がそれぞれ手作りする。
 神社は震災で、石垣や鳥居、本殿、社務所に甚大な被害があった。2014年から周辺の除染や修復が進められた。社務所は新築し、今年6月に完成した。
 震災前は小学生から大人まで40〜50人がたいまつを担いだ。受け継いできた青年会や保存会のメンバーは原発事故後、郡山市やいわき市などに避難し、散り散りになったまま。
 氏子総代長の坂本寿昭さん(73)は「担ぎ手がどのくらい集まるか不安はあるが、盛大な祭りにしたい。町の復興の後押しになればいい」と話す。
 祭りは午後6時開始。


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2018年07月31日火曜日


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