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<東京五輪>聖火到着地は松島基地 組織委「復興五輪に沿う」

Jヴィレッジのグラウンドに立った森会長(前列右から6人目)や内堀知事(同5人目)ら

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は30日、ギリシャで採火される聖火の日本到着地が、東日本大震災の津波で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)になると明らかにした。聖火リレーの出発地は福島県に決まっており、「復興五輪」の理念に沿うと判断した。
 サッカー施設、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)であった理事会の冒頭、森氏が「松島基地を到着させる場所にしたい」と述べた。到着後の式典などは今後検討する。
 理由について、森氏は終了後の記者会見で「安全に間違いなく届くという意味で一番いい」と説明。同基地が被災しながら復活したことに触れ「不屈の精神を示す象徴的な場所になっている」と語った。輸送には民間チャーター機が使われる見通しだという。
 記者会見で森氏は、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が東京五輪の野球・ソフトボール会場となる福島県営あづま球場を視察する意向であることも明らかにした。11月30日から東京で開かれる予定のIOC理事会に合わせた時期になるとみられる。
 Jヴィレッジは東京電力福島第1原発事故の対応拠点になり、28日に一部再開した。組織委は被災地の現状を把握し大会運営に生かすため、初めて東京以外で理事会を開いた。 岩手、宮城、福島の被災3県の知事、副知事との意見交換もあり、内堀雅雄福島県知事は「多くの県民が笑顔で皆さんを迎え、支援への感謝を伝え、精いっぱい応援できるよう準備していく」と述べた。
 理事の有志は理事会に先立ち、津波被災から復旧したいわき市小名浜の魚市場を視察した。魚の放射性物質検査の様子を見学し、水揚げされたイシガレイの刺し身などを試食した。


2018年07月31日火曜日


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