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<設備投資>東北 輸送用機械など好調、半導体関連も活発

北上市の工業団地で建設作業が進む東芝メモリの新工場

 日本政策投資銀行東北支店が1日発表した2018年度の東北の設備投資計画調査では、輸送用機械や電気機械といった製造業のほか、再生可能エネルギー発電などの分野で設備増強が目立った。
 自動車部品大手デンソー(愛知県刈谷市)のグループ会社デンソー岩手は、岩手県金ケ崎町の同社敷地で新工場を建設中。トヨタの小型車生産をトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)に集中させる動きに連動したとされ、従来は愛知県内で担った自動車用メーターなどを製造する。自動車部品塗装の五和製作所(愛知県豊田市)も奥州市に工場を新設した。
 トヨタ子会社でハイブリッド車(HV)の車載電池を生産するプライムアースEVエナジー(静岡県湖西市)は、宮城工場(宮城県大和町)で第4工場の建設を進める。9月には第5工場も着工。両工場でHV用のリチウムイオン電池を製造する方針で、同社は「車の電動化に合わせて生産能力を増強する」と話す。
 IoT(モノのインターネット)や、データを外部保管する「クラウド」の浸透による半導体関連企業の投資も活発だ。
 半導体大手の東芝メモリ(東京)は7月、北上市で新工場の建設に着手した。投資規模は1兆円超とされ、約4万平方メートルの敷地に鉄骨5階の製造棟を整備。記憶媒体「3次元フラッシュメモリ」を生産し、20年の出荷を目指す。
 非製造業では、再生可能エネルギーへの投資が堅調だ。住友商事などは南相馬市で大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設を進める。総事業費は約130億円で、今年12月の稼働を予定する。市内では同社などが3月に別のメガソーラーの運転を開始した。
 運輸はインターネット通販の拡大による物流拠点の新増設に加え空港の積極投資があった。青森空港(青森市)は老朽化したターミナルビルの増改修工事を実施している。
 仙台国際空港(名取市)は約20億円かけて国内線の旅客搭乗棟を建設。完成後は搭乗口が増え、対応可能な年間旅客数の上限を300万人台後半から550万人に拡大できる。同社は「新しい路線の就航や増便につなげたい」と意気込む。


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2018年08月02日木曜日


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