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<女川商売塾>元手2万円、仕入れから決算まで挑戦 小学生がリアルな「商売」体感

出店に向けて商品のアイデアを話し合う児童

 宮城県女川町の町商工会などが、地元の女川小児童を対象に「女川商売塾」を始めた。開業資金2万円を元手に商品の仕入れから販売、融資、決算までを体験してもらうリアルな内容。9月にイベントで出店し、黒字なら児童間で利益を分配、赤字が出たら商工会が負担する。

 商業活動を通じて地域との関わりを深め、町の将来を担う人材を育てるのが狙い。5、6年生19人が4班に分かれて参加し、商工会の会員や職員が指導に当たる。
 衣料品や手作りの小物など扱う商品は自由。町内での調達を条件とした。各班には商工会から開業資金2万円が与えられる。2万円まで追加で融資を受けられるが、5%の利子が付くシビアな設定だ。
 9月15日に町中心部の商業施設「地元市場ハマテラス」で開かれるイベントで試行的に店を出す。経営面の工夫を加え、同30日の「おながわ秋刀魚(さんま)収獲祭」で本格出店する計画だ。収支決算報告を含め、7〜10月に計7回の勉強会を開く。
 商品候補として現在、オリジナルプリントを施したTシャツや、透明なガラス瓶の中にドライフラワーを飾る植物標本「ハーバリウム」などが挙がっている。
 7月24日に同校で2回目の勉強会があり、班ごとに事業計画を作成。取り扱う商品の内容や想定する客層、利益目標を話し合った。
 6年の多沢優里彩さん(11)はハーバリウムを販売する予定。1回目の出店で約2000円の黒字を目指す。多沢さんは「値段設定が難しい。仲間と協力して頑張りたい」と意気込む。
 指導役を務める商工会の青山貴博さん(45)は「付加価値を持たせることが大切。どのような判断をしても応援する」と全班の黒字達成に期待を寄せる。
 同町は東日本大震災で大規模被災し、中心部の商店の多くが流失した。商業再生に向け、2015年にテナント型商業施設「シーパルピア女川」が開業。地元事業者らがNPO法人などと連携し、人材育成や起業支援などに取り組んでいる。


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2018年08月03日金曜日


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