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災害弱者を企業が支援 岩手・岩泉の高齢者施設と地元2社が協定

協定を結んだ(左から)田鎖社長、大久保社長、小松社長

 岩手県岩泉町の高齢者介護施設と近隣に立地する民間企業2社が2日、自然災害時に高齢者の避難を手助けする協定を結んだ。町では2016年8月の台風10号豪雨で、高齢者グループホームの入所者9人が洪水の犠牲になった。これを教訓に、マンパワーを有する民間企業が災害弱者の避難支援に乗り出す。
 協定を締結した介護施設あお空(宮古市)は、沿岸部に位置する岩泉町小本地区で高齢者介護施設「あお空グループホーム小本」と「あお空小規模多機能センター」を運営する。
 これを施設の近くにある電子部品製造の「エフビー」と自動車部品製造の「岩手アライ」が支援する。
 豪雨や津波といった自然災害が予想される場合、施設からの要請を受けて従業員が駆け付け、職員と連携して最寄りの指定避難所の小本津波防災センターに高齢者を避難誘導する。
 エフビーは午前8時〜午後5時、岩手アライは午前7時〜午後4時と午後5時〜午前2時の就業時間に発生した有事に対応する。3者合同で年1回、避難訓練も実施する。
 台風10号豪雨による高齢者介護施設の被災を振り返り、介護施設あお空の大久保博社長は「決して人ごとではない。高齢者介護施設はこれまでの防災意識を改める必要がある」と協定締結の意義を強調する。
 小本津波防災センターで締結式があり、エフビーの田鎖健一社長は「私たちも防災意識を高めるきっかけにしたい」と話し、岩手アライの小松義和社長は「同じ地区で働く仲間として施設職員に協力できるのはうれしい」と述べた。


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2018年08月03日金曜日


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