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「新サーモン」を青森名物に 通年水揚げ可 早期流通へ体制整備

新サーモンを試食する生産・販売対策協議会の出席者

 青森県産業技術センター内水面研究所(十和田市)が開発した大型の淡水養殖魚「新サーモン(仮称)」を新ブランドとして売り出そうと、青森県は本年度、「売れる『新サーモン』利用促進事業」を始めた。同研究所を中心に生産マニュアルを作成し、養殖漁業者らを交えて生産体制や販売法などを検討。早期の流通につなげる考えだ。
 新サーモンは同研究所が約10年かけて開発。青森系ニジマスと海面養殖用のドナルドソンニジマスを掛け合わせた品種で、安定して3キロ以上の大きさに成長する。約4年で8.5キロに育った個体もいるという。
 小型の青森系は淡水で養殖しやすく、大型のドナルドソンは淡水で病気になりやすかった。新サーモンは両方の長所を引き継ぐ上、海面養殖とは異なり一年を通じて水揚げできる。
 事業概要によると、県産のニンニクやリンゴを混ぜた餌を与えて品質向上を図り、流通の大半を占める輸入サーモンなどと比較しながら品質基準を設定。養殖業者の協力を得て飼育試験を行い、品質統一のための生産マニュアルもつくる。飲食店関係者を対象にした試食会なども開き、来年度はPR活動を展開する。
 販売方法などを検討するため、県は養殖業者らで構成する生産・販売対策協議会を設置して7月27日、十和田市で初会合を開いた。
 県が促進事業の内容を説明し、約20人の出席者が同研究所が育てた新サーモンを試食。「歯応えがしっかりしている」「新鮮で生臭さが少ない」などと評価する声が上がった。
 新サーモン開発にあたった同研究所の前田穣生産管理部長は会合の中で「海で育てたものや輸入ものとは違い、一番おいしい時期に提供できる。みなさんと協力しながら統一基準をつくっていきたい」と述べた。


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2018年08月04日土曜日


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