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<ほっとタイム>つながり自立下支え 秋田・更生保護施設に畳寄贈

畳が新調された部屋で利用者は再起の一歩を踏み出す

 部屋の窓を開けると、夏の日が差し込み、そよ風に乗ってどこか懐かしい香りが広がった。
 秋田市の更生保護施設「秋田至仁会」で6月、入居者や職員が利用する約20部屋の畳が新調された。施設が全面改築された1998年以来、初めての入れ替えだった。
 「正直、見るに堪えないほどぼろぼろでした」。施設長の畠山勇さん(69)が苦笑しながら振り返る。
 20年使われた畳は擦り切れたり、染みが残ったり。歴史が刻まれた半面、衛生面などの懸念があった。予算が厳しく諦めていたが、地域交流の一環で訪れた有志が支援を募り、約20部屋分を寄贈してくれた。
 施設では前科のある男性ら16人が集団生活を送り、社会復帰を目指す。多くは親族らと疎遠で社会に居場所がなく、秋田県内外からやっとの思いで至仁会にたどり着いたという。
 「人とのつながりがないと生きられない。改めてそう実感しました」と畠山さん。多くの思いに支えられ、再起を誓う人の背中を押す。(秋田総局・鈴木俊平)


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2018年08月04日土曜日


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