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放射線リスク「見極め必要」長崎大教授、石巻で講演

放射線の健康影響について「正しく怖がることが大切」と話す高村教授

 宮城県石巻市は5日、放射線の基礎知識に関する講演会を同市の遊楽館で開き、長崎大原爆後障害医療研究所の高村昇教授が「放射線被ばくと健康影響」をテーマに解説した。
 東京電力福島第1原発事故で生じた国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の汚染廃棄物の試験焼却が今秋始まるのを前に、市民の不安軽減を図るのが狙い。
 高村教授は原発事故に絡む各種データを示しながら「放射線は見えず音もしないが、測定はしやすい。正確な測定結果を基にした健康影響評価が重要」と指摘。「やみくもに恐れるのではなく、正しく怖がることが大切だ」と強調した。
 焼却灰を埋め立てる河南一般廃棄物最終処分場周辺の住民や、試験焼却に反対する市民ら約50人が参加。質疑では、長期間の低線量被ばくや内部被ばくによる発がんリスクへの不安を訴える声が相次いだ。
 高村教授は「安全か危険かという議論は脱却すべきだ。ゼロリスク社会は困難で、リスクの程度を見極める必要がある」と話した。


2018年08月06日月曜日


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