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<この人このまち>花と朝食 くつろぎ提供

樫崎希之(かしざき・まれゆき)1959年、宮城県松島町生まれ。仙台大卒。調理・仕出しの修業後、母の営む町内の食堂で働き始め、85年に父が食堂を衣替えした「割烹(かっぽう)中央」で社長に就く。

 宮城県松島町高城地区を活性化しようと、住民によるまちづくり会社「REST」が日曜朝に地元商店街で「REST−花と朝食 CoffeeとSweets−」を開いている。出店が並び、パラソルの下で朝食が楽しめる。仕掛け人の同社社長樫崎希之さん(58)の思いは熱い。(塩釜支局・松田佐世子)

◎まちづくり会社社長 樫崎希之さん/「ちょっとしゃれてる」ぐらいの感じを保って続けたい

 −「花と朝食」を今年4月に始めました。
 「欧風に休日の朝にゆったりとコーヒーを飲み、花を見てリッチな気分で過ごすのはどうか、と。高城町商店街には四つの生花店があります。会場に並ぶ花を見ながらだと朝食も必要だよね、と話が進みました。地元の生花、喫茶、パン、総菜の店など多い日で出店は10を超えます」

 −開催時季は。
 「外が寒くない4〜10月。第2、4日曜の午前8時からです。お茶を飲み語らう夫婦や新聞を開く人、くつろぎ方はそれぞれ。朝食はフレンチトーストやサンドイッチ、和食など。菓子もあり、買った果物も食べられます。売り切れ次第終了です」

 −手応えは。
 「あります。天候に左右される面はありますが、楽しみに来てくれる方もいます。率直な感想をアンケート用紙に書いてくれるし、出店者も助言し合ってレベル向上を図っています。出店者は『平日より売れる』、お客は『クオリティーが毎回上がっている』と。双方に喜ばれています」

 −RESTの活動はいつからですか。
 「設立は2017年5月。その前に利府松島商工会を母体にした組織が高城地区の活性化を試みましたが具体的な話が進まず、『とにかく会社をつくってしまおう』と3人で出資して設立しました。設立時から社長です。社名は高城に種をまいて再生させるという意味の英語の頭文字です」

 −地元への強い思いを感じます。
 「高城地区はJR仙石線の高城町駅に加え、以前はバスプールもあり周辺市町をつなぐ拠点でした。幼い頃はすごくにぎわっていたのに、今は人通りが少ない。衰退していくまちを何とかしたい」

 −今後の抱負は。
 「土地柄や人情も味わってほしいので、花と朝食は『ちょっとしゃれてる』ぐらいの感じを保って続けたい。松島観光の素泊まり客にも来てほしいです」
 「高城は元は宿場町。会社として最終的に外国人観光客を宿泊先まで案内・提供できればと考えています。松島にはまだ見るべき所、体験できることがあり、滞在して楽しんでほしいと思います」


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2018年08月06日月曜日


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