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<ベガルタ>ピッチサイド/エースの答え 謙虚さと貪欲さ

 J1仙台のエース、FW石原直樹の言葉に感心させられた。7月22日のアウェー鳥栖戦。中盤で絶妙なパスを出し、FW西村拓真の決勝点を演出した。パスで決定的な仕事をするタイプではないと思っていた。
 試合後のミックスゾーンで感想を聞いた。
 石原は少しの笑みを浮かべ、詳しく説明してくれた。これまでは「少ないタッチでゴールを狙うのを基本に、キープするなり、足元のプレーが多かった」が、今は西村やジャーメイン良ら若手FWを念頭に、「推進力のある選手にどうシュートを打たせるか。プレーの幅が広がった」と言う。
 石原は33歳。広島に在籍していたときに優勝経験もある。確固たる自分のスタイルがあるだろう。今まで少なかったプレーを見せたことを指摘する趣旨の質問に対し、つれない答えが返ってくるかもと思った。「できなかったということはない」などとむっとされるケースも、競技にかかわらず少なくない。
 予想に反し、驚いた。若手のように謙虚に自分のプレーを顧み、さらに成長しようという貪欲さがある。アスリートの模範を見た気がした。
 石原は普段からプレーに関し味方に厳しく要求する。一方で自分にも厳しいのだから、若手も付いてくるのだろう。(佐藤夏樹)


2018年08月06日月曜日


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