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復興ヒマワリ秋田にも 福島で採種、全国各地で栽培「被災地とのつながりを」

福島から届いたヒマワリの種をセンターの関係者に寄贈する森さん(中央)と畠山さん(右)

 東日本大震災で被災した福島県で採れたヒマワリの種を全国の有志に育ててもらい、福島の再生に役立てようというプロジェクトが、これまで参加がなかった秋田県でも本格的に動きだした。自らの事業所でこの春、ヒマワリの栽培を始めた秋田市の男性経営者らが活動をさらに広げていこうと、市内の自然学習センターに福島から届いた種を贈った。

 この事業は、福島市のNPO法人チームふくしまが取り組む「福島ひまわり里親プロジェクト」。震災発生から間もない2011年5月、福島のヒマワリの種を復興のシンボルとし、多くの人に育ててもらいたいと福島県内の経営者らが始めた。
 プロジェクトに賛同し、協力する動きは全国に広まったが、秋田には浸透しなかった。秋田市で不動産業を営む森裕嗣さん(44)は一昨年、被災地の視察を重ねる中でそのことを知った。
 プロジェクトへの参加を申し出た森さんは今年5月、秋田、大仙、横手3市にある事業所でヒマワリの栽培を開始。7月末には2メートルを超える高さにまで成長し、黄色の大輪を咲かせた。
 森さんは「遠い秋田でも、被災地とつながりを持てることを多くの人に実感してほしい」と話す。
 秋田発の取り組みを広げていくため、森さんと知人で秋田市の美容室経営畠山哲さん(49)は6日、同市太平山自然学習センターに福島から届いた種を寄贈した。
 畠山さんは「被災地を思う優しさが活動の力になる」と強調。同センターの大野進所長は「復興への思いが詰まったヒマワリを育て、たくさんの種を福島に届けたい」と述べた。
 福島ひまわり里親プロジェクトにはこれまで、国内外の約25万人が参加。福島の福祉施設利用者がヒマワリの種の袋詰め作業などを担う。各地で採れた種は福島県内の学校で花を咲かせ、風化防止の教育に役立てられる。種を原料にした油は、バスの燃料に使われている。
 秋田での動きを踏まえ、チームふくしまの事務局員清野巽さん(26)は「震災の風化は進むが、ヒマワリを中心に広がる支援の輪を大切にして復興を後押ししていきたい」と語る。


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2018年08月09日木曜日


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