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大正期の建物を再生 閉店した老舗そば屋、雰囲気残し美容室に

美容室に生まれ変わった建物。大正時代からそば屋として親しまれてきた=福島市上町
改装した美容室内と代表の丹治さん
閉店した店内の改装前の様子

 1883年創業の老舗そば屋が美容室に生まれ変わった。福島市中心部に7月オープンした「BEAU(ボウ)」。5月にのれんを下ろした「越後屋」の大正時代建築の建物を、店構えや雰囲気を生かして改装した。
 瓦屋根の外観が目を引く。白を基調とした内装は和と洋が溶け込む。そば屋のテーブル席は施術スペースに、小上がりはシャンプー台に変わった。格子柄の天井の一部や床のタイルなどは残した。
 庭のデザインなどを手掛ける市内の「コパン・デ・ガーデン」が改装の設計を担当した。社長の斎藤仁さん(37)は「居心地のいい店に育ってほしい」と、素材の良さを生かした。
 美容室代表の丹治善和さん(38)は、市内の別の美容室から独立した。「元の価値やイメージを生かせた。自分は美容に集中できる」と満足している。
 2階建ての建物は奥行きがある。奥の居室では、越後屋を守ってきた中川新哉さん(79)と妻洋子さん(80)が暮らす。
 新哉さんが脚を悪くしたため、閉店と貸し出しに踏み切った夫妻は「長い間守ってきた店の形が残るのはやっぱりうれしい。頑張ってほしいね」と笑顔を見せた。


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2018年08月09日木曜日


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