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<西日本豪雨>宮城県内の大学生が復興の力に 夏休み利用し泥かき、清掃に奮闘

浸水被害に遭った民家を片付ける東北福祉大野球部員=7月24日、岡山県倉敷市真備町地区(東北福祉大提供)

 西日本豪雨の被災地で、宮城県内の大学生が夏休みや部活の休暇を利用し、ボランティア活動に取り組んでいる。広範囲で住宅浸水被害が出た被災地では、泥かきや清掃などをする人手が不足しており、重労働を担う若者に交通費を提供する団体も出てきた。
 東北福祉大の野球部員12人は7月22〜24日、帰省期間を利用し、甚大な被害のあった岡山県倉敷市真備町と隣接する同県矢掛町で活動した。民家に崩れかかった土砂を撤去し、2階まで浸水した家屋から泥や畳、家財道具を運び出した。
 11人は全員が関西や中国地方の出身。それぞれの帰省先から、物資を積んだ大学の車両と倉敷市で合流した。
 4年の菊地凱人(かいと)さん(22)は「暑さが厳しく、20分作業したら休憩しないと持たなかった。泥だらけのアルバムを捨てた際は心が痛んだ」と振り返った。
 3年の三宅和也さん(21)は岡山県井原市の実家が床下浸水した。「地元の川が大きな被害をもたらし、衝撃を受けた」と語った。
 東北学院大災害ボランティアステーション学生スタッフで4年の塩野目多門さん(22)は最初の大雨特別警報が出た1週間後の7月13日から5日間、倉敷市の民家で活動。同月下旬にも行き、さらに今月中旬も現地に向かうという。
 東北大の課外・ボランティア活動支援センターの学生スタッフは7月下旬に2回、それぞれ2人が広島県を訪問。広島大の学生と連携して民家で泥をかき、避難所で足湯を提供した。今月下旬にも5人が広島で活動する予定だ。
 日本財団学生ボランティアセンター(東京)は今月8〜12日、一般社団法人ワカツク(仙台市青葉区)と東北学院大の協力を得て、仙台空港発着で学生18人を広島県三原市に送り出すプログラムを組んだ。交通費はセンターが提供する。
 センターは東日本大震災や熊本地震の際も学生ボランティアを送った。西日本豪雨に関しては今回が初の企画で、担当者は「震災時にボランティアの支援を受けた人もいて、東北の学生は『恩返し』の気持ちが強いようだ」と期待する。


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2018年08月10日金曜日


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