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<夏休み 記者の自由研究>天文台 ドームの中は?/気流に敏感 巨大望遠鏡

仙台市天文台
ドーム内のひとみ望遠鏡観測室

 夏休みの宿題で、冷や汗をかきながら取り組んだ自由研究。大人になって見てみても、世の中は謎や不思議に満ちている。なぜなぜ、どうして。仙台圏を駆け回り、記者が疑問解消に挑んでみた。

 宇宙に憧れた子どもの頃、一晩中星を眺めていたかった。大型の天体望遠鏡、それを覆うドーム。天文台は秘密基地のようで、冒険心もくすぐられる。内側を見たい。国内屈指の大きさを誇る「ひとみ望遠鏡」がある仙台市天文台に飛んだ。
 ドームは直径約10メートル。内部の観測室に入る。真ん中にある巨大な望遠鏡は口径1.3メートルだそうだ。250万光年先のアンドロメダ銀河も観測できるという。
 話を聞くと、スケールの大きさにもかかわらず、望遠鏡は意外に繊細だった。
 望遠鏡に近づこうとしたとき。学芸員の仲千春さん(29)に「体温が解像度に影響を及ぼすこともある」と説明され、踏み出した足を思わず引っ込めた。体温で一部の空気が暖まると、室内に対流が起こる。空気の揺らぎで、星が鮮明に見えなくなるという。
 ドーム型なのも理由は同じだった。四角い建物だと気流が乱れるため、空気が流れやすい半球型にしている。仲さんが「望遠鏡を動かしやすく、あらゆる方向にレンズを向けられる」と利点を教えてくれた。
 「環境の揺らぎに惑わされるのは人も望遠鏡も一緒なのか」と納得。その夜の星空はいつも以上にまぶしかった。

[メモ]仙台市天文台の住所は青葉区錦ケ丘9丁目29の32。開館は午前9時〜午後5時(土曜は午後9時半まで)。水曜、第3火曜休館。毎週土日などに4回、スタッフが望遠鏡の特徴を解説する。毎週土曜午後7時半の晴天時には天体観望会もある。観望会は高校生以上200円、小中学生100円。連絡先は022(391)1300。


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2018年08月10日金曜日


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