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<甲子園>八戸学院光星 中村の一打「悪夢」断つ

明石商−八戸学院光星 10回表八戸学院光星2死一、二塁、中村の左前打が失策を呼んで二走が生還、9−8と勝ち越す(川村公俊撮影)

 6点のリードを守れず延長へ。八戸学院光星にとっては、2年前の大会で東邦(愛知)に7点差をひっくり返された悪夢が心をよぎる。吹き飛ばしたのは八回から登板した中村のバットだ。延長十回2死一、二塁でスライダーを左前へ。ファンブルも呼んで虎の子の1点を奪った。
 「自分で決めたいと思っていた。投打で仕事ができた」。背番号10の右腕は汗びっしょりになりながら胸を張った。投げては八、九回と先頭を歩かせてピンチを背負ったが、ここ一番で変化球を低めに決めて勝ち越しは許さなかった。
 誰よりもほっとしていたのは仲井監督かもしれない。「またかと思いました」。そう冗談めかしながら「もつれることは想定していた。苦難を乗り越える力は前よりもあるので心配していなかった」。終盤は三塁側アルプススタンドを除いて地元兵庫の明石商応援団と化したが、「大歓声も自分の力に変えた」(中村)。ナインがひるむことはなかった。
 チームにはもう一つ負けられない理由があった。昨年秋から脳腫瘍で闘病中だった2年生部員が9日に息を引き取った。一丸となってつかんだ勝利。中村は「いい姿を見せられたと思う。勝ち進んで優勝報告をしたい」と意気込んだ。(大谷佳祐)


2018年08月12日日曜日


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