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古民家改修 農のもてなし 山形・白鷹の地域おこし隊員がゲストハウス開業へ

内装のレイアウトデザインを手にする遠藤さん(左)と茅野さん。左の養蚕道具が「蔟」
ゲストハウス開業に向けて改修している築150年の古民家

 山形県白鷹町の女性地域おこし協力隊員2人が、来春の開業を目指し、中山地区にある築150年の古民家をゲストハウスに改修している。町内で養蚕が盛んだった時代の名残をとどめる建物を生かし、養蚕や農作業の体験もできる施設として、地区住民らと協同運営する計画だ。整備費を募るクラウドファンディング(CF)も好調で、出資者が広がり始めている。
 改修作業を行っているのは、横浜市出身の遠藤真弓さん(37)と大分県竹田市出身の茅野唯さん(24)。4年ほど前、長野県八ケ岳の山小屋で知り合って意気投合し、そろって協力隊員となった。本年度末の任期満了を前に「多くの人に白鷹町を知ってもらえるように」と考え、ゲストハウス開業を思い立った。
 知り合いの紹介で借りた古民家は3階建てで延べ床面積約300平方メートル。もともとの屋根は茅葺(かやぶ)きで、天井裏の3階には、50年ほど前まで盛んだった養蚕の道具が残されていた。
 養蚕体験は、こうした道具を活用し、ノウハウを知る地元高齢者が講師となって行う計画だ。
 1階に客室3室(定員12人)を用意するほか、板張りの居間は取り払って土間のカフェスペースとして、住民が憩えるコミュニティー空間とする。いろり部屋も整備し、浴室にはまきでたく五右衛門風呂を備える。町内の大工に助言を受けながら、仲間とともに手作りで進めている。
 近くには、棚田のビューポイントがあり、西には遠く朝日連峰を望む風光明媚(めいび)なロケーション。ゲストハウスの名称は「くらしnoie蔟(まぶし)」。蚕に繭を作らせる場所として使ったわらや竹製の容器「蔟」にちなんだ。
 2人は「蔟のように、私たちもこの古民家でいろいろなつながりを地区の方々とつくり、つなげて広げていきたい」と話している。
 6月末に始めたCFは1カ月で目標金額150万円を突破し、町内外から支援の輪が広がっている。
 連絡先は遠藤さん080(6616)5364。


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2018年08月12日日曜日


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