山形のニュース

<ほっとタイム>鶴岡の野球遠征支え続けて

鶴岡野球連盟のハワイ遠征で中学生を指導するトウチさん(中央)=2004年、米ハワイ州

◎米ハワイの日系人指導者逝く

 米ハワイ州の日系3世の野球指導者ノーマン・アキオ・トウチさんが7月、76歳で亡くなった。葬儀には鶴岡市の大勢の野球関係者と肩を組む写真が飾られた。鶴岡野球連盟が1995年から約10年間続けた中学生のハワイ遠征を現地で支えた功労者だった。
 ホノルルのマノア地区で青少年対象のクラブを長年率いて培った育成理論や人脈をフル活用し、講習会や試合の調整に奔走した。
 クラブの指導と同じく遠征の手配も無償。連盟の勝木正人副会長(68)は「野球を本当に愛していた。大の和菓子好きで、本場に学びに来た先祖の国の球児に義理を感じたのではないか」と話す。
 山形県庄内町の会社役員安藤将士さん(31)は遠征を機にハワイの高校に進み、トウチさん宅に下宿して息子のように育てられた。「Suck it up(踏ん張れ)」という声が今も耳に残る。
 プロ野球ソフトバンクの長谷川勇也外野手(33)=山形・酒田南高−専大出=らを輩出した遠征は休止中。「トウチさんの熱意を引き継ぐのが自分の使命かもしれない」。安藤さんは思いを新たにする。(酒田支局・菊間深哉)


2018年08月12日日曜日


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