福島のニュース

<福島・巨大モニュメント>共産市議団、撤去へ要望書/市長「まちづくりにプラス」

胸のデジタル表示が「000」のモニュメント

 福島市が恒久展示した巨大モニュメント「サン・チャイルド」への批判がインターネット上で相次いでいる問題で、市議会共産党市議団(4人)が撤去を求める要望書を市に提出していたことが13日、分かった。木幡浩市長は同日、「子どもたちやまちづくりにプラスになる」と理解を求めるコメントを発表した。
 要望書は10日、市長宛てに提出された。放射線量を測る線量計を模した胸部分のデジタル表示が「000」となっていることを「(東京電力福島第1)原発事故前でもゼロは到底あり得ない」と強調。子ども姿のモニュメントが防護服を着ていることも含めて「福島の現実と大きく乖離(かいり)している」と早期撤去を求めた。
 一方、市議会内では批判への異論もある。別会派の若手議員は「芸術作品と現実を混同している。モニュメントはあくまでも原子力災害を克服する福島の象徴」と指摘。別の中堅議員は原発事故の風化を危惧して「(モニュメントの設置意義を)きちんと議論する必要がある」と語った。
 共産党市議団の一人も「表現の自由との関係が非常に難しい」と話し、安易に片付けられない問題との認識を示した。
 木幡市長はコメントで、防護服姿や胸のゼロ表示について「あくまで原子力災害からの安全の象徴であり、風評等に与える影響は限定的」と説明。モニュメントに関する今後の対応は「市民の意見を参考に検討する」と記した。


2018年08月14日火曜日


先頭に戻る