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<夏休み 記者の自由研究>ビールはどうして泡が出るの?/二酸化炭素逃さず封入

麦芽を煮込んで麦汁をつくる仕込み釜
キリンビール仙台工場

 うだるような猛暑が続いているが、楽しみもある。冷えたビールがこんなにうまい夏はない。ジョッキを傾けると乾いた喉が潤い、体から暑さが引く。ビールでしか味わえない爽快感。それを生んでいるのはシュワーッとする炭酸、泡だ。ビールの爽快感の秘密を解き明かそうと、キリンビール仙台工場を訪ねた。
 案内されたのは、同社の看板商品「一番搾り」の製造工程。ガラスの向こうには細かく砕いた麦芽を煮る「仕込み釜」が並ぶ。煮込まれた大麦に含まれるでんぷんが、糖分に変わる。
 「ビール酵母を加えると、酵母が麦汁の糖分を食べてアルコールと二酸化炭素を作る。この二酸化炭素が逃げないようにして缶や瓶に詰め込むため、口を開けると泡が出る」
 工場長の横山昌人さん(53)は説明する。
 発泡性飲料の中でも、ビールの泡はサイダーやシャンパンと比べて消えにくいのが特徴だ。「麦芽に含まれるタンパク質やホップの成分が泡をコーティングしているから」と横山さん。泡にはビールが空気に触れ、風味が変わるのを防ぐ「ふた」の役割もある。
 工場内にはレストランもあり、見学の後、自然と足が向いた。美しい泡をたたえたビールをしばし見つめ飲み干した。この日は今夏には珍しく涼しかったが、それでも味は格別だった。

[メモ] キリンビール仙台工場の住所は仙台市宮城野区港2の2の1。見学はガイドの説明を受けながら一番搾りの製造工程を巡る。要予約。受付時間は午前9時〜午後4時40分。月曜、年末年始は休館。参加無料。小学生には8月末まで夏休みの自由研究に役立つ「ものづくり研究ノート」を配布する。
連絡先は022(254)2992。


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2018年08月15日水曜日


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