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宮城県内の自転車事故、高校生の死傷者が約2割 「安全運転の自覚高めて」県警、講習内容一新

グループで自転車の安全運転について話し合う高校生=3日、仙台市太白区の東北工大八木山キャンパス

 宮城県内で過去10年間に発生した自転車事故を巡り、高校生が大半を占める10代後半の死傷割合が全体の20%超で高止まりしていることが、宮城県警のまとめで分かった。自転車の安全利用を図ろうと、県警は2008年から毎年開く「みやぎ高校生サイクルサミット」の内容を今年からリニューアルし、高校生の自発的な自転車マナー向上を促している。
 今年の県内の自転車事故死傷者(7月末時点)の年代構成はグラフの通り。高校生を含む15〜19歳は他の年代より高く、過去10年は22.7〜25.3%で推移。登下校中に事故を起こしたり、事故に遭ったりするケースが多いとみられる。
 県警交通企画課は「小中学生に比べ、自立心が強い高校生への自転車指導は難しい」と明かす。従来のサミットはスタントマンの事故再現など生徒が受け身になる内容が中心だったが、交通心理学が専門の大学教授から助言を得るなどして新たな形を模索してきた。 仙台市内で3日にあったサミットには、県内の公立高29校の生徒31人が参加。交通量が多い道路の映像から危険な自転車運転を生徒が指摘したり、普段の自分の運転を採点し、満点にするための改善点をグループで発表し合ったりした。
 坂道や交差点など走行状況による運転意識の違いを比べるグループ討論もあった。仙台三桜高3年の佐藤れんさん(18)は「信号点滅時の判断など自分の運転の危険性を自覚できた。事故が多い場所は特に注意したい」と気を引き締めた。
 県警の手島俊明交通事故総合分析室長は「若年世代の意識改革は社会全体に波及するはずだ。生徒が前向きに安全運転対策を考えられる工夫を続けたい」と話す。


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2018年08月16日木曜日


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