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日本人未踏ルートで南極点へ 無補給単独、徒歩で900km 秋田出身の冒険家・阿部さん11月出発

今回準備したオリジナルの旗を手に意気込みを語る阿部さん。南極点到達時には国旗と秋田県の旗と共に立てる

 秋田市出身の冒険家、阿部雅龍さん(35)=東京都=が11月、無補給単独で日本人未踏破ルートの徒歩による南極点到達に挑む。世界でも無補給単独では2人しか達成していないルート。食料やテントなど100キロの荷物をそりで引き、約900キロの距離を40日かけて歩く。阿部さんは「日本人初のチャレンジ。40日間一つもミスをせず、日本と秋田県の旗を南極点に立てたい」と意欲を燃やす。
 阿部さんは今月8日、秋田県庁で記者会見して計画の概要を公表した。11月中旬にチリから南極に飛行機で移動。同19日ごろに南極の海岸に位置するアクセルハイバーグ氷河をスタートし、12月29日ごろに南極点に到達する。
 11月は南極の夏だが、気温マイナス30度の世界だ。海岸から標高2850メートルの南極点に向けて緩やかな傾斜を登り続ける。さらにブリザードと呼ばれる地吹雪が吹くほか、足元すら見えない濃霧のホワイトアウトに遭う危険性がある。
 1日10時間歩くため1日6000キロカロリーの食事が必要。加えて、氷を溶かして飲料にするためのコンロと燃料も持参する。装備品を抑えるのが重要になる。成功の鍵について、阿部さんは「資金確保を含めて綿密な準備に尽きる」と話す。
 最終目標に掲げるのは、1910〜12年に日本人初の南極探検を行ったにかほ市出身の白瀬矗(のぶ)(1861〜1946年)が果たせなかったルートをたどり南極点に向かう「白瀬ルート」の踏破だ。
 誰も踏破していないルートで、来年11月に約1700キロメートルを80日かけて歩く予定。「白瀬さんの夢を100年後の今、完結させたい」と強調した。
 阿部さんは秋田大の在学時に冒険活動を始めた。これまでに北極圏を3回にわたる単独徒歩で計2000キロを踏破している。
 今回の様子は、インターネット交流サイト(SNS)などで発信していく。遠征費は約1250万円で現在も企業、個人の支援を受け付けている。連絡先は人力チャレンジ応援部046(240)7899。


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2018年08月16日木曜日


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