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<涼を求めて>松島島巡り遊覧船 景観魅力、手軽な船旅(宮城・松島)

松島湾の大小さまざまな島を堪能できる遊覧船

 紺碧(こんぺき)の海に浮かぶ常緑の島々。青空の下、行き交う白い遊覧船を高台から望むと涼やかな気分になる。
 日本三景の一つ、松島。その魅力に迫るのが宮城県松島町の島巡り遊覧船だ。松島島巡り観光船企業組合と丸文松島汽船系列の2社が運航している。ルートは多少違うが、メインのコースはいずれも50分間の手軽な船旅だ。
 発着点の観光桟橋は潮風が心地よく、きらめく波が前に広がる。予約の要らない松島島巡り観光船企業組合の大型船に乗ると、内部の座席は空調が効き、デッキには立ち席があった。
 「松島湾内には大小260余りの島がある。これだけ変化に富む形の島々は他にない」と話すのは、同企業組合事務局の真野和彦さん。一番のお薦めは仁王島で「仁王像のような奇岩。見応えがある」と言う。
 桟橋から船に揺られて南下すると島が次々現れる。丸くかわいい小町島、鋭利な形の兜島や鎧島、四つの洞門があり波が打ち寄せると鐘に似た音が響く鐘島。約6000万年前からの波の浸食による造形という。
 「わぁー」。歓声とシャッター音が高まったのは仁王島近く。日本人客も外国人客も身を乗り出す。船は人が住む桂島に沿って東の野々島との間を進んだ。
 初めて乗ったという神奈川県横須賀市の教員小川彰朗(てるお)さん(47)は「上陸できない、触ってはいけないような小さな島がいくつもある。見たことのない景観だ」と喜んだ。
 東日本大震災では松島湾にがれきが流出した。仁王島に絡んだ漁網は外され、被災してひびが入った顔部分は補修された。「島々はよく津波に耐えた。ぜひ見てほしい」と真野さんは語る。
 島巡りの起源は、仙台藩祖伊達政宗お抱えの水主衆(かこしゅう)だという。藩主が塩釜から海路で松島を訪れる際に船を回したのが水主衆。企業組合にはその子孫もいる。歴史も連なる島巡りだ。

[メモ]料金は中学生以上1500円、小学生半額。松島島巡り観光船企業組合の定時便は定員400人か300人の大型船で自由席。予約も可。臨時便や小、中型船もあり要相談。同組合022(354)2233。丸文松島汽船と姉妹会社のニュー松島観光船は定員400人の大型船で、出航30分前まで要予約。丸文松島汽船022(354)3453。


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2018年08月17日金曜日


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