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<山口・2歳児救助>尾畠さん、東日本大震災でも南三陸支援に尽力「さすが私たちのヒーロー」

被災地支援で南三陸町を訪れた尾畠さん=2011年9月(南三陸町社会福祉協議会提供)

 山口県周防大島町で行方不明になった藤本理稀(よしき)ちゃん(2)を15日に山中で発見した捜索ボランティアの尾畠春夫さん(78)=大分県日出町=は、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町でも支援に尽力していた。尾畠さんと活動を共にし、その人柄を知る町民からも「人のためにできることを何でも行動に移す姿はさすが」などと称賛の声が上がった。
 尾畠さんは震災後の2011年3月末、支援ボランティアとして南三陸町に入った。町災害ボランティアセンターが取り組んだ「思い出探し隊」の活動に加わり、がれきの中をかき分けて被災世帯の写真などを捜した。
 「力持ちで知恵も豊富だった。被災者を助けたい一心で活動していた」と語るのは同町志津川の会社員後藤黎亜(れいあ)さん(28)。ボランティアセンターの支援に携わる中で尾畠さんと出会った。
 「若い人たちにリーダーを任せ、道具の片付けや補充など裏方の作業に汗を流していた」と後藤さんが振り返るように、ボランティア仲間の精神的支柱だった。今回の救助について当時の活動仲間とのフェイスブックには「さすが私たちのヒーロー」とのメッセージがあったという。
 ボランティアセンターで受け付け業務を担った町社会福祉協議会の職員佐藤美保さん(57)=南三陸町戸倉=は「赤いつなぎがトレードマーク。明るい人柄で、現場でいつも元気を振りまいていた」と思い起こす。「廃材を使って棚を組み立てるなど作業を効率的にこなしていた。周囲に背中で語る職人肌の人だった」と言う。
 尾畠さんは06年に徒歩で日本縦断の旅に挑み、宮城県内を訪れた。「初めて吸う東北のうまい空気に元気が出ます」と日焼けした顔をくしゃくしゃにして笑っていた。


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2018年08月17日金曜日


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