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<甲子園>V候補ねじ伏せる 金足農・高橋、逆転の3ラン

金足農−横浜 8回裏金足農1死一、二塁、高橋が中越えに3点本塁打を放ち5−4と逆転する(川村公俊撮影)

 強豪相手にも臆さず戦う。34年前の夏、「雑草軍団」の異名で準決勝まで上り詰めた系譜は今も健在だ。金足農が春夏合わせ優勝5度の横浜を撃破。23年ぶりの8強進出を決めた。
 七回を終えて2点のビハインド。敗退の危機を救ったのは高橋の一発だ。八回1死一、二塁で初球の抜けたフォークボールをフルスイング。高校初アーチが聖地のバックスクリーンに飛び込む逆転3点弾となった。
 「センターに捕られると思った。自分でも信じられない」。右翼から左翼へ抜ける夏の浜風だったら届いただろうか。乾いた空気が秋を感じさせたこの日の甲子園。本塁から中堅へ吹き付けた風が、文字通り金足農への追い風となった。
 勝負強さが売りの6番打者だ。秋田大会でも3回戦の能代戦でサヨナラ打を放っている。
 この時、主戦の吉田から背中をたたかれて打席に向かっている。八回の打席でも伝令の菅原天に言った。「背中を思い切りたたいてくれ」。無心の一振りが逆転弾を生み出した。
 送りバントを重視したつなぎが特徴の打線だが、この日は失敗が三つ。それでも吉田と高橋の2発で優勝候補をねじ伏せた。勢いに乗らないわけがない。
 紅潮した顔で高橋は言う。「ここまで来たら優勝するしかない。秋田と東北の悲願の大旗を、100回目のこの大会でつかみたい」(大谷佳祐)


2018年08月18日土曜日


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