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<甲子園>金足農、躍進の背景に秋田県の強化策 「4強入り」目標見事果たす

準々決勝近江戦のパブリックビューイングで金足農ナインに声援を送る秋田市民ら=18日、同市中心部のエリアなかいち

 全国高校野球選手権大会で18日、金足農が準決勝に進出した。同校として34年ぶり、秋田県勢は1989年の秋田経法大付(現明桜)以来、29年ぶりだ。県勢は13年連続初戦敗退など低迷していたが、県を挙げて復活を目指してきた。8年間の強化プロジェクトが終わる今年、「甲子園4強」の目標を見事実現した。
 「県高校野球強化プロジェクト」は、2011年に県教委や県高校野球関係者が一丸となり立ち上げた。
 投手を集めた講習会では球速や回転数を調べ、動作解析を実施。県外の強豪校や社会人チームの監督経験者をアドバイザーに招いて、各校の指導者が最新の野球理論や練習法を共有したほか、県外の強豪校の招待試合も県大会上位校と開催した。
 さらに中学生向けの指導や小学生と高校生の交流会を開くなど野球の競技人口の裾野拡大にも努めた。本年度は約400万円の予算を組んだ。
 厳寒の「田沢湖合宿」など独自の特訓で知られた金足農もプロジェクトへ積極的に参加した。今年6月にはアドバイザーで元日本新薬監督の前田正治さんが同校を訪れて指導した。
 県勢は夏の甲子園大会で1998〜2010年に13年連続初戦敗退と低迷していたが、プロジェクトが始動した11年には能代商(現能代松陽)が3回戦進出。15年は準々決勝で秋田商が3−6で仙台育英に惜敗するなど着実に成果が出ていた。
 公立校の活躍が目立つのも秋田の特徴だ。過去10年、東北の公立校が夏の甲子園に出場した回数は岩手と福島ゼロ、青森1、宮城と山形各2に対し、秋田は8に上る。
 県教委保健体育課は「指導者の転勤が多い公立校で、プロジェクトは指導力の底上げにもつながっている。金足農には秋田、東北の他校の分も頑張ってほしい」と話す。


2018年08月19日日曜日


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