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<甲子園>金足農、伝統のバントで逆転サヨナラ「絶対いけると思っていた」

金足農−近江 9回裏金足農無死満塁、斎藤のスクイズで三走高橋に続いて二走菊地彪(右)が生還し、逆転サヨナラ勝ち(高橋諒撮影)
9回裏金足農無死満塁、斎藤が三塁前に2点スクイズを決める

 4万の観衆が総立ちになった。金足農は伝統の技で劇的な逆転サヨナラ勝ちを収め、34年ぶりのベスト4をたぐり寄せた。
 九回、連打と四球でつくった無死満塁の好機。9番斎藤の3球目だった。
 斎藤は「絶対に(スクイズのサインが)くると思っていた」。イメージ通り三塁手の前に転がし、三走高橋が生還。チーム一の韋駄天(いだてん)二走菊地彪も迷わず三塁を蹴る。
 「(斎藤)璃玖はバントがうまいし、自分は足が速い。絶対いけると思っていた」。捕手と本塁のわずかな隙間を目がけて頭から飛び込んだ先に勝利の瞬間が待っていた。
 「金足農の伝統であり一番の武器がバント」。選手は口をそろえる。「入学当初はこんなに練習するのかと驚いた」(菊地彪)。走者やアウトカウントなど10を超えるパターンを想定する。
 地道な練習の積み重ねに、選手は絶対の自信を持っている。「しっかりやってくれると思っていた」と中泉監督。野球のセオリーにはない無死満塁でも仕掛けることができた。
 8強唯一の公立校、出場校唯一の農業校で普段は畜産や食品加工を学ぶ子どもたちだ。強豪校のような爆発力はない。粘りが「雑草軍団」の本領だ。
 秋田大会から剛腕吉田が投げ抜き、一人の選手交代もない「9人野球」で勝ち上がってきた。まるでおとぎ話のような快進撃。まだまだ止まる気配はない。(今愛理香)


2018年08月19日日曜日


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