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<この人このまち>音楽で地域盛り上げる ケセンロックの仕掛け人

村上健也(むらかみ・けんや)1968年、岩手県住田町生まれ。町内で塗装会社を経営する傍ら、まちづくり会社の代表理事を務める。

 岩手県住田町の種山ケ原で毎年7月に開かれる「ケセンロックフェスティバル」。夏の一大イベントに定着し、今年も2日間で4000人以上が青空の下に集った。実行委員長の村上健也さん(50)は「もっと地域を盛り上げていきたい」と意気込む。(大船渡支局・坂井直人)

◎ケセンロックフェスティバル実行委員長 村上健也さん/地元に密着し、まちぐるみで応援してもらえる催しに

 −ケセンロックは2009年が第1回。始まった経緯を教えてください。
 「その前年に大船渡青年会議所が開催したイベントがきっかけになりました。種山ケ原を会場に、地元の経営者ら全くの素人が、有志で実行委員会を設立しました」
 「高校3年生の多くが地元を離れたら戻らないと考えていることを知り、若者に向けて地域の盛り上がりを発信したいと考えました」

 −夏の風物詩としてすっかり定着しました。
 「毎回100人程度のボランティアが手伝ってくれます。出演するバンドも夏祭りに顔を出すような気持ちで参加してくれます。プロの運営ではなく、観客や出演者、スタッフがみんなで作り上げる手作り感が持ち味です」
 「スポンサーを募らず、チケット収入だけで運営しています。観客からは『小さなフジロックフェスティバルみたい』などと言われ、うれしいですね」

 −東日本大震災では中断を余儀なくされました。
 「被災したスタッフもいて、簡単に『やりましょう』と言える状況ではなかった。それでも、ケセンロックに関係するバンドが東京で開いたライブの売り上げを再開資金に提供してくれました」
 「この日だけは抱えていることを忘れて音楽を楽しもうと翌年に再開。過去最多の観客が集まりました。『震災に負けず頑張っているぞ』と旗印を掲げて続けてきました」

 −来年は10回の節目になります。
 「各地で野外音楽フェスが開かれていますが、ケセンロックは先駆けだと思っています。もっと地元に密着し、まちぐるみで応援してもらえるようにしたい。陸前高田市や大船渡市でも開催してみたいですね」
 「気仙地域の店舗で一定金額以上の飲食や買い物をすると、当日会場で使える金券がもらえる取り組みを昨年から導入しました。会場まで送迎する奥州市のホテルもあります。ケセンロックを利用して地域が活性化するといいですね」


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2018年08月20日月曜日


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