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<仙台市長就任1年>郡市長に聞く 人口減見据え対応加速教育、福祉一定の成果

「これから先は街を輝かせるために力を注ぎたい」と答える郡市長

 郡和子仙台市長は22日の就任1年を前に、河北新報社のインタビューに応じた。教育など人を育む分野に注力したことを強調。人口減少社会の本格的到来を見据え「未来への責任を果たす上で重要な局面にある。スピードを上げ、道を切り開きたい」と語った。


 −就任1年の感想は。
 「市長選の公約のうち、35人以下学級の拡充や切れ目のない子育て支援など、人を育む観点から、教育や福祉分野を中心に歩を進められた。喫緊のいじめ対策では、いじめ防止条例制定に向け骨子案を示した」

 −相次いだ中学生のいじめ絡みの自殺は、真相究明のスピードが上がっていると考えるか。
◆要望活動 実りも
  「専門委員会で3件目(2017年4月の折立中男子生徒の自殺)の調査が進んでいるが、(議論の)スタートが遅くなったことは申し訳ない。スピード感に欠くとの指摘は受け止めなければならない」

 −市議会は少数与党。難しいかじ取りを迫られた。
 「与党も野党もなく『市民党』という立場を説明してきた。(市長選で)応援してもらえなかった市議には、政策本位で丁寧な説明を心掛けたつもりだ」

 −国政野党出身のため、国との関係に影響したとの指摘もある。
 「国に丁寧に要望活動をし、次世代型放射光施設の誘致など結実したものもある。ただ、残念だったのは20カ国・地域(G20)首脳会合に伴う閣僚会議の誘致。観光相会議一本に絞っていたが、幅広く要望しても良かったかもしれない。政府へのセールスの在り方を考えるべきだった」

 −残り任期の3年間で力を入れるべき分野は。
◆市民と協働歩調
 「経済、産業を持続的に発展させることが重要。未来への責任を果たす上で、大変重要な局面にある。仙台市はあと2年ほどで人口減少の状態に入ると見込んでおり、経済も縮小していく中、どう街を成長させるのか考える時だ。新たな経済成長戦略と交流人口ビジネス活性化戦略の策定に向け、二つの骨子案を近く示したい」

 −東日本大震災の発生で、人口減少を見据えた対応は後手に回っている。
 「他の中枢都市に比べ、仙台市は周回遅れというか、遅れてしまった感は否めない。2倍速、3倍速のスピードで取り組まなければならない。道を切り開くには市民の力も借り、協働で進めることが大切だ」

 −東北唯一の政令市として発信力やリーダーシップが一層求められる。
 「東北の地域経済をけん引する起業家を育てる支援プログラムなどの施策も展開している。仙台のためだけではなく東北全体の発展に力を尽くしたい」


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2018年08月21日火曜日


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